おじゃる丸の世界。。。

今年の４月から非常勤で通っている高校では、３学期にお琴の授業があります。
教職の授業は三味線でしたし、全く触ったことの無い私が無謀にも指導しなければなりません。
授業が始まる前にお稽古をつけていただかなければなりません。
ピアノ教室からとても近いところにすばらしい先生がいらっしゃるという幸運に恵まれ、
今日は初めてお琴の先生のところへ伺いました。

お話を伺うだけかと思っていたら、なんと初日からみっちりお稽古していただけました。
１時間で楽譜も見ないで「さくらさくら」が何とか弾けるようになりました。
もう必死！！エアコンが効いていたのに汗だくでした。
最近、あんなに集中したことは無かったかも知れません。

先生の音は力強くてとても美しかったです。

途中、調弦の練習もしましたが、指を動かすことに必死で何がズレているのか
全然分からず、「ずれてるところが分かったでしょ？」と訊かれて
「何も気が付きませんでした」と答えて笑われました。。。。

普段ピアノのレッスンでは生徒に「音を聴いて！！」としつこく言っていますが、
余裕が無くて自分の音が聴こえないという気持ちを思い出しました。
私も小さい頃に先生から「よく聴いて弾くこと」と何度も言われました。
音は鳴らせば自然に聴こえてくるので、どうして「聴いて」って言うのかな？と
不思議に思っていましたが、意識して音に耳を傾けることが自然にできるようになるためには
たくさんの時間と練習が必要だったんだということを再認識しました。

つたない「さくらさくら」に、先生が伴奏を付けて下さいました。
急に音楽が華やかで雅な感じに変わり、まるで急に自分が上手になったような
「今、弾いてるぞー！！」という気持ちになり、うれしかったです。

覚えることがたくさんあって大変そうですが、授業が始まるまで
一生懸命にできるだけ多くのことを教わってきたいです。