使い果たした、一言一句。

もう、あなたには夢の中しか会えないし。

あなたに、かけられる言葉は出尽くした。

それでも、時間は進む。地球は回る。

止まれない。

あなたの、求めるものは出せないけど。

ぼくの、目一杯の、チャラけた、純情は、それだけは。

他の、誰にも知られたくないよ。

そんな、男になりたくないよ。

うつろうような。陽炎のような。

この日常と。

悲しみと。

また、朝がくるように。

光り輝くような、思い出と共に。

あなただけに。

クラウディア。

ぼくも、もうすぐ六十。

どうぞ、ぼくと時間をともに。

涙は、もう、いらないよ。もう、充分だよ。

あなただけ。

焦がれるね。

ひとりで、飲みたいの。強いお酒だけ。

ノマド

nomad :

遊牧の民。放浪者。

兎に角、この地に骨をうずめるつもりですとか嫌だ。

移動していたい。死ぬまで。

最初にうち買ってどうしようもない息苦しさと軽い絶望が纏わりついた。