気を失ってました。
気が戻ってきました。
寒くもなく、寂しくもなく、眩しくもなく、暗くもなく。
ただ、漂うだけ。
大声出すな、強い音を出すな、充分聞こえるのだから。
囁きなさい。
ひっそりと。
静に。
そのお前の、
家族と、親族に囲まれながら暖炉にて。
最上階で、底の底を見れば良い。
その裏切りが、中途半端で気味が悪いのだ。
いつも、お前は中途半端だ。
中途半端に生まれて、死んでゆく。
でも、悩むことはない、それが普通なのだから。
もっと、もっと、嘘をつけば。
もっと、もっと、もっと、良かったのに。
ゴキブリも、蜘蛛も、ネズミも、泥棒も、
この世に好き好んで来ているのではないのか？
逃げればいい。
誰も、お前のことは知らないから、知ったことではないから。
遠くへ、もっと、遠くへ逃げなさい。
逃れる、街はある。
見て見ぬふりを、しながら逃がしてくれる。
五感の。
六腑の。
5も6も、二の次だ。
肉体は、入れ物じゃない。
本体だ。
脳は、中心じゃない。本丸じゃない。
臓器だ。一部だ。
では、何が源泉か。
長くなるから、またこの次だな。
死神の町になった。
やっと。
うれしいよ。
静けさや。
みんな、家に引きこもってろよ。
このまま。
化け物見たさに、肝試しは禁忌。
二度と戻れなくなるから。
子供たちは、立ち入り厳禁、現金。
暗闇の、暗さを知らない、子供たちよ。
悪夢を体感してから、外に出よ。
外の空気を味わえ。
世間知らずよ。
