聖職者の幼児虐待を暴いたいち新聞社のはなし。
内容がヘビーな印象だったのでどうしようかと思いながら観に行った。
ガラガラかと思いきや結構入ってました。
硬派な映画だった。
疑うことを知らない子供たちを襲って組織で隠蔽工作する実態が徐々に明らかになる。
ヤバいことを隠してしまう体質は日本の企業も同じでどこかでスポットライトが照らされる。
ボストングローブ紙は長年の地元紙体質でジャーナリズム本来の質が落ちていたが、
なんのシガラミのない編集局長が就任してきたとこから物語が動き出す。
やっぱり新しい血が入るというのは組織を活性化するのはこの映画でも明らかだ。
会社内の常識が世間の非常識だなんて話はよくあること。
あと地元で仕事をさせてもらっているという負い目やそれこそシガラミから諦めを生む。
暴くということはそれと引き換えに誰かが傷ついてしまうということ。
内容がヘビーなのに最後まで見せ切るのは脚本が凄いのかもしれない。
あ、関係ないけどもよく見ると出演者たちがよく頭を掻いている。
なんか意味があるのかと思うくらいそういうシーンがよく目についた。
マーク・ラファロ演じる記者がコメントを取ってくる相手が変人で有名だと言われて即、そういうのオレ得意だ!
と勇んで取材しに行くところがとても良かった。
あと食べるとか何か飲んでるシーンも結構多かった。
隠された意味があるのだろう。
一番良かったのは取材中にメモをとるシーンだ。
あのメモるところだけでプロっぽく見える。
こういう大人の映画で大真面目で硬派な映画がいいと感じるのは私自身が軽い奴だからだろう。
こんな大人になりたかったという羨望のまなざしで観ていることがよくある。