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何故そんなに観に行くのでしょうか?わざわざ手間暇かけて夜映画館へ足を運ぶのでしょうか?
スクリーンの中の人物と一緒にとても日常では味わえないような経験が出来ることもあるし、わくわくドキドキしながら日常生活を断ち切って別世界に行き、また現世に戻ってくる快感。そして何よりも映画を作っている面白い連中の考え方、哲学、思想…その他もろもろの影響を受けるために行くのだ。つまりそれが映画体験。人が一生に出会える人の数や人生経験、体験には限度がありとてもとても少なすぎる。バーチャル体験には興味ないが映画体験はずっとしていきたい。ある芸人も言ってましたけど「映画に影響を受けに行くのだ。」は本当そのとおりだ。これからも積極的に映画体験をして影響を受けに行くのだ。あ、そうそうそれからやっぱり「愛」だよね。映画愛があれば「イイ映画」は向こうからやってきますよ。サーフィンを愛している人は「イイ波」を知っているかもしれない。登山を愛している人は「イイ山」を知っているかもしれないしコワさも知っているのでしょう。
「愛」がその世界で遊ぶことができる切符であり入場券なのでしょうか。そんな気がしてなりません。真っ暗な映画館でじっくりとその世界に浸る。幕が下りて館内のライトが点いて日常にまた戻ってスクリーンから持ってきた「モノ」を持って帰る。その「モノ」が毎日の生活の中で浸透していく。細かいことは忘れていく。思い出せない場面も増えていく。でもその「モノ」は残る。何年後か何十年後か分からないがある日それが水面に浮上してくる。追体験をする。十数年前の自分に再会する。そしてまた生きていく。