先週は、S・ソダーバーグの「コンテイジョン」を観て
今週はブラッド・ピッド「マネーボール」を観る。
レイトショーだから空いてます。
イイですね。
最終上映だから、終わって出るとマイカルの立体駐車場が静かで静かでサイコ-です。
夜景も綺麗。
車内は静かで映画観た後だから耳鳴りがするくらい。
ということで、連チャンで映画観てます。
「マネーボール」予想以上に良かった。
松井の所属している、オークランドアスレチックスのゼネラルマネージャーのはなし。
某巨大新聞系のチームのGMの方もタイヘンみたいですけど。
ブラピの演じるビーリー・ビーンはお金が無いチーム。
球団オーナーの不動産会社(!)の社長はなかなかお金を出してくれない。
チームで活躍したスター選手はどんどんヤンキースに持って行かれる。
古株のフロント連中は旧態依然としたまま、ちっとも突破口が見いだせない・・・
中身のないおしゃべり、おしゃべり・・・・・・・・・・・
議論はもう終わりだ!
レッドソックスへトレードのはなしをしに行ったときに運命の出会いがある。
名門大学で経済学を学んできたという青年と出会う。
膨大な数字データの表も裏も読みぬいて、数字の裏付で予想を立てる。
迷いもなく、引き抜く。こいつが俺の探し求めていた奴だと。
ここから社内の摩擦が起こり面白いことになる。
古株人間の軋轢もある。
なるほど・・・
これはスポ根感動物語じゃないと(ヨカッタ・・・)
ブラピのラブストーリーでもない。
これは生き馬の目を抜く熾烈な企業間競争の人間ドラマにかなり近い。
ビリー・ビーンの回想と共に展開していく、自分自身がチョイスしてきたことに肯定できるか?
自身の人生にイエスと言えるのかどうか?
という自問自答をうながしてくる深い映画だ。
息継ぎもままならない、熾烈な競争の中で「幸せ」は獲得できるのか?
数字とデータで人間を管理して、会社=野球チームの生き残り、勝ち残りを
図ることができるのか?避けられない一つの必勝法なのか?
観ながらうなずけたり、考えさせられたりすること多々あり。
当たり前だけれどこんな映画みたいにドラマチックに現実の人生は展開しない。
だが象徴しているものや、一場面一場面に映るエピソードの裏にある
真実の様なものは普遍的で、やっぱりあるんだと思う。
そして、太田光代社長もテレビ対談番組で言い切っていたように
「社長とは孤独。」ということに尽きると思う。
成功していてもしていなくても、そういうものだということがよくこの映画でブラピが表現している。
自分を信じて進むしかないのだろう。
別に会社社長でなくてもみんな一緒だと思う。
「長」であり「代表者」はそういうものなんです。
ビリー・ビーン「俺たちドジッたらそこで終わりだな。」そんな背水の陣を匂わす言葉を相棒に吐きなが
ガッツリ仕事に取り組む。
それに近い立場にいる人が観ると、響く場面が沢山あるんじゃないかな。