出張旅行と駅弁と夜景

しばらくないがチャンスがあれば行きたい。



新幹線ではなく夜行列車で。



だから仕事となるとなかなか難しい。



前のりでひと足早く夜行列車。



ひと気のない夜中のプラットホームを一度でも眺めてしまうとやめられない。



真夜中に目的地に向かって走る夜行列車。


松本零士の世界。


上野駅で買ったビールとハイボールと駅弁。


窓ガラスに映った自分の顏。


ラジオもテレビもネットもシャットアウト。


6時間ちょっとの自分と向き合う時間。


ガタンゴトンガタンゴトン…


車内の揺れも眠気を誘う。


年に一回くらい「出張」は贅沢か。

糞の役にも立たない１ページ

手放した、





顔も知らない、





あなたに。





塩辛い



海水に



フヤケた


顔を





見定めて。






素直に



死を予感した。










ここで




終わっても







いいのかも。







肥溜めの





デジタルの世の中で






排泄する。







自分を






素直に





愛おしい。





あなたは





どう思いますか。





見てみぬふりを



しますか。




無かったことに




しますか。

暇人たちよ

痴話げんかが、




三度の



飯よりも




好きなことは





誰でも知っている。






自分の



人生を




歩きなさい。






オレは



オレで




頗る




楽しい




人生を歩んでいます。





朝早起きして




お風呂に入って




仕事に



いそしんで



下さい。

死国

無様な



姿を




曝け出していて




今日も



夜勤する。





定休日も



忘れている



あなたは






クズです。







酒に



言い訳を





酒に




時刻表を・






ハッキリ言って




無様で





愚かしい



人です。




人というよりは



生き物です。






さっさと




乾物に



なって



くださいな。















おやすみなさい。

気絶するまで飲むのか

意識が戻ったらしい。



暗闇だ。




向こうに青緑の光が見えてきた。



すごく綺麗だ。



ここはどこだ?



見たことのある天井だ。



さっき飲み始めたいつもの酒場だ。



そうかオレは倒れたんだ。



腰と足からきたんだな。



それで倒れた瞬間に覚醒したんだ。





…






酒場で



眠気と深酒で立ちながら



寝落ちしたのは初めてだ。



面白いのは




上手に引っくり返って



軽く頭を打って


目が覚めた。



初めての経験だった。