お家賃を持ってきて下さった(ちょっとカタイね)
お客さんと話をしたおはなし。
「どお、元気にしてた?」
「なんとか元気でやってますよ。」とボキ。
「もう大変よォ。」
「なにが?」
「アタシ、お酒はやめられるけどタバコは絶対にムリなのよォ。」
「タバコはやめられたね。オレは。」
「あああ、1000円になったらもうムリね。その時はやめるヮ。アタシ。」
やめなくてもイイと思った。
そして急に思い出した。
小学生時代。中学生時代。
映画小僧だった。
入場券が、1,000円→1,200円→1,300円→・・・→1,600円・・・
ああああ、オレもう封切観れなくなるなるんだなァ。なんて
寂しく思っていたのに。
あら不思議。需要と供給の魔法。
映画館不況で安い安い。(それでも日本は米国の倍だけれども!)
しか~し。肝心の観たいものが激減だ。
観るにあたいするものならばいくらでも、こちとら自腹でいくつもりだ。
三丁目で夕日に浸って、お茶を濁している場合じゃないんだよ。
それじゃ、wiiに勝てないよ。
ライバルはハリウッドじゃないんだから。
暇つぶしに、なんか観ようかななんて思わないんだよ。
これからは、これを観ることによって自分の今後の考え方の
ヒントにしたいとか、今の自分にはコレがサプリメント以上の
栄養補給(心の)になるのだとか、絶対無二の価値を提供できるもの
が生き残っていく。これは間違いない。
それ位にレベルを置いてかないと、消え去るのは間違いない。
CGでも3DでもTHXなんでもいいですよ。技術なんて。
テクニックは磨耗する。古くなる。
だからこだわりどころはそこじゃないんだよね。
なにかって言えば・・
「物語」を通して人間を描ききれるかどうかにつきる。
もう、なにをどうしてもこれにつきる。
バーチャルなんかで勝負しても、ムリだ。
一回観て後はキレイさっぱり忘れましたじゃ、
終わりだし、意味がない。消費されつくしてハイお終いじゃね、
やる価値がない。
観たあとなんだか脳みそが温かくなってるような感じで、
歳を重ねるごとに、醸造されていくような
ものでいければいい。
これができれば、時代がどうのこうのだろうが残る。
平家物語しかり。
源氏物語しかり。
万葉集しかり。
奥の細道しかり。
椋鳩十しかり。
芥川龍之介しかり。
つまり、そういうことです。
いやァ熱くなったなった。
でも映画LOVE魂で言ったんだから。しかたないよね。