FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

「破墓/パミョ」観てきた。暫定2位ね。

2024-10-31 12:19:31 | 映画感想
「哭声/コクソン」でもそうだが
呪いと災難の元凶にまた日本人がからんでくるんだと。オモシロイ。
怒ってないよ。日本語が連発するが、ちょっと変な箇所もあるがまあそこも
OKかな。全体的に面白ければいいのだ。

そしてビックリしたのは韓国ではお墓の移管が風習・慣習として行われることがあるということ。勉強になった。
一家・一族の運を良くしたいときにお墓の位置を風水を使ってお引越し。
ご先祖様のお墓を良い場所に移して供養して一家に幸運を引き寄せるという。

ミステリー&スリラー&アクション映画だ。

人間の2,5倍くらいの落ち武者(大魔神のオマージュか)が暴れたり、隕石くらいのデカ鬼火がぐるんぐるん飛んだり。
ホラーとして怖くないがストーリーや画面の雰囲気とか俳優陣とかは良かった。
それにしても主役のチェ・ミンシクはなんでかっこいいんだろう。
っていうか、出演俳優みんな上手くて良かった。
悪霊が体内から出ていくたびにゲロゲロ吐くとこも良かった。
明らかに日本映画「来る」のオマージュがあった。

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暫定1位です

2024-10-23 21:04:07 | 映画感想
アレックス・ガーランド監督
「シビル・ウォー アメリカ最後の日」


トッド・フィリップス監督
「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」
同日に観れた。

忙しくて「シビル・ウォー」は諦めていたのだが、

「ジョーカー」のあとタイミングよく上映するのを知り即チケット購入。

どっちが面白かったか。


圧倒的に「シビル・ウォー」だ。

映像の力が半端じゃない。
アレックス監督は脚本家出身ということもあって登場人物像らのキャラが立っている。いや立ちすぎているのに物語に邪魔にならない。見事。
キルスティン・ダンスト扮する主人公リーのラストシーンに
センチメンタル過ぎる感は否めないがそれを相殺するほどの演技力に満足。
とにかく圧倒的な映像を見せつけるので、戦争って始まるより終わらせることの方がとんでもなく厄介だぞと思わずにいられなかった。
内戦ってやばい。戦争ってガチでやばいよやばいよ。
コワかった~。いい映画に出合えて久しぶりにウレシイ。

ハリウッドサスペンス映画Z世代(?)監督に注目せずにいられない。
夢見る少女でいられない。


「ジョーカー」も悪くはない。
しかし、前作と比べてしまうのは仕方ない。
なによりもジョーカーの恋人として
「ハーレイ・クイーン」ことリー・クインゼルは良いとして。
収容所でジョーカーを虐待する看守官サリバン役のブレンダン・グリーソンも
演技が上手すぎぎてこれも良かった。

ただ「ジョーカー」のラブストーリーで終わったのが物足りなかった。
ミュージカルというテイストで狂人デュエット踊りも良いのだが。

もっと巨悪と社会悪と社会欺瞞にジョーカーの絶対悪というパワーを
こちらがビビるくらいぶつけてほしかった。
前回はそれがあった。
ゴッサム・シティの大混乱破壊ぶりが「シビル・ウォー」に負けていた。
画面の強さは正直に映るのだ。目に焼き付くから画の力の差は歴然と
感じた。
シビルはビビる。
ジョーカーはビビらなかった。

それでも続編のレベルでは高い。
今回目玉のガガ出演はバッチリ成功だと思う。カリスマ性とか存在感は
主人公のジョーカーを上回っている。


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午前10時の映画祭14『シャイン』観ました

2024-07-25 13:59:08 | 映画感想
お馴染みのイオンシネマ多摩センター。

1996年。
日本公開は1997年。

ジェフリー・ラッシュがアカデミー最優秀主演男優賞受賞。

この映画の肝はなんだろうか・・・・。

親の愛情が深すぎ暴走しすぎで虐待になってしまうこと。
親の無念を晴らすために自分の子供を託すこと。
結局、人の運命は人との出会いで決まってしまうこと。
一度は音楽に殺されて、音楽で生き返ること。
毒親の呪縛から解き放たれる時、子供の本当の成人と自立が始まること。
古い殻を破って捨てていかないと新しい世界に入れないこと。

人生の皮肉。
親の子を思う気持ちから、結局は子供のドリームキラーになってしまう。
100%悪はない。
そこが厄介なのだよ。

いちばんの味方である家族が敵になてしまうなんてあるよ。

それでも「人生生きるに値する」と思えるかどうかが分かれ道だと思う。

ユダヤ人迫害とアウシュビッツから生還したというこの常軌を逸した父親との最後の別れのシーンで主人公デビッドが言い放つ言葉。

(いろいろと絶望的悲惨なことが起こった人生でも)大事なことは生き残って、これからも生き続けること。

出会いも受け入れて、お別れも受け入れてこそ。




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小早川家の秋

2024-06-25 14:48:50 | 映画感想
時間は自分でつくりだすもの。
疲れがたまっている。
人間関係も無視できまい。
でも仕事をもっているから社会とも繋がっているし正気を保ててもいる。
ストレスも避けきれない。
それが人生というものか。生きるとはこういうことなのか。
早く引退したいとも思うが一生現役も悪くない。
しかし馬力がいつまで持つか。

小津安二郎の晩年の作品。
中村雁次郎主演。
造り酒屋の亭主の役。
時代の波に飲み込まれて右肩下がりなり企業に買収されそうになる。
まさに社長コケれば皆コケるの典型。
でも本人はいたってどこ吹く風。
お家はバタバタなのに本人はお盛んにも妾の家でコロッと逝く。

生きているときはみんな白い目で見ていたのにいざ死んでいなくなれば家業は立ちいかなくなるし口達者な娘たちも動揺する。

やっぱり一家の大黒柱だったのだ。

こんな映画。しかもコメディ。
森繁も良かったが、酒蔵の番頭役で山茶花究が最高。

小津は自分に照らしてこのストーリーを考えたのだろうか。

焼かれて灰になって京都のどこかの河原に降り落ちたのを鴉が食べている。
そこ終わる。

クロサワの「生きる」に匹敵する小津の死生観。
個人的には小早川の方が好き。

笑えて最後はしんみり。


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2023年マイベストムービー暫定一位

2023-04-02 15:04:43 | 映画感想
「フェイブルマンズ」
スティーブン・スピルバーグ監督作品あまりに気に入ったので
二日連続で観に行った。
ユーチューブなどで沢山レビューがあるのでそっちに任す。

スピルバーグの中でも現在一位の気持ち。

最初に出会ったのは6歳の時。
以後50年。
ジョーズの衝撃を最初に受け、五十も半ばになってこんな作品に出合え幸せだ。

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