ほんの少し肌寒いのがいい。
一年中こんな感じであればいい。
先輩のお通夜へ日曜日行ってきた。享年58．
面倒見のいい人だった。
気を使いすぎる性格だったのか独身だった。
ああいう優しすぎる男が普通の家庭を持つべきなんだ。
まあ、いつもこういう場面に出くわすと思う。死んだら終わりなんだと。
だから厚かましくてもいい、自分勝手もいい、自分が良かったと思えれば。
誰もためでもない自分の人生だ。
どうしたって後悔するのが人生ならば。
そう思うよつくづく。
自分の会社の社員が社長に同業他社を褒めたら複雑な気持ちになるのと同じで
社長が自分の社員に向かって他社の社員を褒め続けたらなんか嫌な気持ちになるのが分からんのかな。
社長は発破かけてるつもりなんだろうが士気が下がるんじゃ意味ない。
ただ社内で言いたいことが言える空気があるならいいが。
会社の手柄は社員の手柄。社員の手柄は社員の手柄だ。
それだと社員が天狗になってもいいのかと社長は反論するが信用しているなら出鼻くじくのじゃなくイケイケドンドンでやらせてみたらいい。
天狗の鼻は社長が折らなくてもこの社会のどこかでそういう場面になる。
お客さんからお𠮟りの声が聞こえたら社長が馳せ参じてくれればいい。
自信のない若手社員もベテラン社員も経験積むしかない。
社長が経験摘むな。
欲はあった方がいい。
でも、欲に囚われたらダメだ。
食欲、支配欲、金銭欲、愛欲、勝負欲、名誉欲、欲まみれ。酒まみれ。
行動の原動力だから最初は良い。
この隙間に、もっともっとお化けが入り込み。
あっと言う間に破滅一途。
ドクターストップか人生ゲームセット。
週刊誌ワイドショーにぎわせているのは囚われた人と巻き込まれたひとの行く末ばかり。
新聞沙汰までいかなくとも歓楽街そこらではその手の場面がゴロゴロ。
いまに見てろよオレだって濡れ手に粟の人生をといってフェイドアウトした奴らを横目でいまだにこの賭場から抜けられない。
賭け事嫌いなオレの賭場から外れる日がいつかくる。
人生の暇潰すには長すぎる。
夢実現させるには短すぎる。
あれも足りないこれも足りない。
あれがあれば。もっとあれば。
心の隙に魔が差し人に絶望夢諦めて酒で埋め合わせ生きいそぎ。
たまに見かける君は、すっかりご無沙汰。
手元に来るか来ないか、その黄色い羽根を朝見せて飛び立ち。
僕は忘れて、出勤だ。
風が通り過ぎて。
会話が無意味なるときに、君を思い出し。
空を見上げて、そしてひざ元に飛び続ける君に出会い。
羽が白く、いつかまた黄色いその時に。
蝶よ。
その羽ばたき方が、もの哀しく。
無意識にボクの思い出の中に通り過ぎて。
なぜ、自分の本心と向き合わないで生きてきたのだろう。
自分の心より、他人の心を優先にしてきたのだろう。
遅すぎたよ。
一人で、生きてきたと思ったのに。
気がついたよ。
そばには誰かのぬくもりと思いが漂っていたよ。
でも、生き方は誰の真似も出来ない。
生まれてこの景色は自分にしか見えない。
同意は要らない。
いいねはいらない。
でもひとり、生きていかなければならないよ。
自分だけじゃない。
それが感じるよ。
だから、承認はいらない。
分かるから。
ミットモナイことはしたくない。
自分を嫌いになりたくない。
