台風10号が とんでもないことをして消えて行った。
我が家も川沿いの団地の中にあるので他人事ではない。
もし、屋根が飛んだり氾濫で流されそうになったら、修理は諦めて必要なものだけ何とか持ち出して札幌か千歳にでも住もうかと本気で考えている。
それで気になって仕方がないのが台風で被害に遭った十勝の状況。
「行ってみようかな」と言ったら「危ないから」と止められた。
でも「高速道路が不通区間が発生したので無料になっているようだ」とのスリスリからのメールを見て・・・・やっぱり行くことに決めた。
となると「危ないから」と反対していたルンバも同行すると云い出した。
十勝清水駅をナビの目的地に設定したが十勝清水ICが使えないようで、かなり手前のICで高速道を下ろされ、後は方角も判らない道をナビの指示通りに右往左往。
路肩を見ると畑のデントコーンは変色して傾き、諦め顔で刈り取る作業をしている人が見えた。
全ての川は泥川と化し、何処から剥ぎ取ってきたのか沢山の木を浮かべて荒れ狂っていた。
何とか苦労して十勝清水駅に到着。昼時をかなり過ぎてしまったが目指す店は「当分の間休業」の貼紙。
仕方が無いので 例の100均で買った携帯ウォシュレット持参で駅のトイレを拝借したのだが・・・・・水の流れが不足してモノが流れてくれない。
その時、「お父さん、バケツの水を置いておくよ」と云うルンバの声がトイレに響き渡った。
もしかして、断水? トイレの入口に水の入ったバケツが置いてあったのを見逃したらしい。
断水していたから食堂も休業だったのだ。
被災地の実態をトイレで学び、泥水が流れた跡が残る道を被害の大きかった方へ行ってみた。
基礎を流されて傾いた家が濁流渦巻く川沿いに何軒も見えた。
本来の川筋はこちらではなく向こう岸の方らしい。
それがカーブしている流れの外側に圧力が加わり川岸を剥ぎ取って流れを変えて家を破壊したようだ。
我が家が建っているのは川のカーブの内側だと思ったが・・・・でもこの惨状をみると安穏としてはいられない。
十勝清水でノンビリ食事すること自体、必死で復旧作業をしている人に申し訳ない気がして十勝清水を後にした。(続く)