北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

爺さんは泣かない

2025-01-10 22:25:00 | 日記
実は、嬉しいことにフォロワーのMさんとかが、「今日も投稿が無いなぁ」と毎日確認し「寂しい」と云ってくれたので、本当は落ち込んでいるんだけれど、少し元気のあるフリをして、久しぶりにパソコンに向かっている。

もう診断名は出ているのだが、本当に転移しているのかを再確認するために昨日から追加の検査入院。

私のステージ4は、もう対症療法しかなく外科的な治療も体力を落とすだけと思われているようだ。

肝臓に映っていた三個の●。これを転移と読んだ主治医も もしたしたら肝嚢胞かも知れないと思っていたのかも知れない。

それで入院しての造影MRIを予約。
(どうせ入院するのだから、肝臓が抗がん剤に耐えられるかどうかも調べ、さらに胃カメラもやっちゃえ)と思ったのかどうかは知らないが、病棟へ上がったとたん、持参した他院処方の薬を奪われ禁飲食に禁オンナ・・・・禁オンナだけは嘘(笑)。

一泊二日の検査入院だから私服でも良いらしいが、病人になりきるために先輩患者と同じパジャマを借りた。
腕にIDナンバーと氏名にバーコードが書かれたリストバンドをパチンと付けられて立派な患者様が一人誕生。

案内された4人部屋病室の4番ベッドが私の縄張りだ。
早速やって来た若い看護師さん。「MRI検査の造影剤を入れるルートを作りますね」と笑顔。
注射器に生食を吸い上げ、注針と接続。

急速で造影剤を注入するために針は普通の注射針よりも太い。すなわち痛い。

私が推奨する肘の内側は曲がる場所なのでカテーテルが抜けやすいからか無視され、ここに刺しますねとブスリ。
「ウオッ 痛い」と思ったが私は笑顔で耐える。耐えたのだが・・・どうやら血管に入らなかったようで少し抜いて方向を変えて突き刺し、また抜いて遠慮なく突き刺す。

「ごめんなさいね、入らなかったので反対の手にしますね」と今度は私の右側に移動した。
エッチをしている時に自分の好きな体位に変換するような甘えた仕草でごまかす。

今度は「多分」大丈夫だからと云う。

「多分」は無いだろうと思いながら私はまたブスリに耐える。
やっぱり針は迷い子状態。

それでも良い子強い子元気な子 じゃなかった良い爺さんは泣かないのだ。

ただ死んだら化けて出てやると思いながらステージ4の爺さんは看護師のネームをしっかり頭に刻んだ。