数日前、トイレから出てきたルンバに突然 「ねぇ、さっきウ●コした?」と訊かれた。
私は、しばし考える。
数時間前トイレへ入ったとき、出したのは「小」だったか、それとも「大」だったか・・・・・・
大体、そんなものは出したと同時に記憶から消えてしまうものだ。
「確か今日はまだウ●コを出していないと思うけれど」と云うと
便器の底にある水の中にウ●コの小さな塊が残っていたのだそうで、それが訊いた理由だと云う。
それなら流せば良いだけのことなのに不思議な人だ。
節水タイプの便器は、時々水量不足で何かが残る事はある。
それからはウ●コを出した時、ルンバへ報告しなければならないと云うルールが出来た。
私とスリスリは「只今出して参りました」と報告し、匂いが消えた頃ルンバがトイレへ確認に行く。
何の意味があるのか知らないが家で一番偉い人の言うことには従わねばならない。
しかし、気がついた。
私たちだけではなくルンバ自身もウ●コをした時には報告しなければ公平性はないのではないかと思った反乱軍が立ち上がったのだ。
それからはルンバも恥ずかしそうに「ウ●コ」しましたと小さな声で報告する。
そして翌日には、この制度は我が家から自然消滅した。