朝起きてカーテンを開けた瞬間から気合の入り方が違う。
晴れていて風も強くなさそうだから、今日こそジョギングを頑張ろうと自分に云い聞かせた。
パンツ姿で寝室から降り、選んだのは半袖のスポーツウェアとウォーキングパンツ。
その姿で居間へ入ったら、ルンバの眼が丸くなった。
「寒く無いの? まだ気温が上がっていないからストーブ点けたのに」と云う。
そう思って見れば確かに寒いかも知れない。
私は急いで重ね着して寒さ対策し、「今日こそサボらず頑張ってジョギングしようと自分に気合を入れたから寒くはない」と強がり。
と云う事で、いつものように食事後朝寝をし気温が上がった昼食後にトイレへ入ってみてヤツの気配を探り、準備完了。
今日はウォークマンで音楽を聴きながらのウォーキングだ。
2.5キロを大股で歩きUターンしてジョギング開始。
辛さを紛らわせる為に聞こえる昭和の歌声に耳を傾けた。
聞こえてきたのはマッチのスニーカーブルース。
歌詞を全部記憶してはいないが、「ジグザグザグ一人きり」の所では指一本を突き出しポーズ。
続く「2人きり」の所では指2本を突き出してピタッとポーズを決めた。
こんなことをしながら走られるのは周りに誰もいないから。
車道からは茂った草木の陰なのでほぼ見えない。
唄が2番に入って同じ個所で勢いよく指1本を突き出した所でいつの間に接近していたのか直ぐ脇を自転車に抜かれてヒヤリ。
ヤバイ、接触するところだった。