私がいつも朝食をとるテーブルの上にデンと新聞のチラシが開いて載せてある。
これは私への圧力だ。
スーパーのチラシなら太字のマジックで大きく丸で囲まれている商品があることが多い。
つまり、これが安いから買ってこいと云う指示だ。
私は見なかったことにする技を身につけているが、時々気になるものもある。
今回は、マックのチラシが広げて置いてあった。
そう言えばハンバーガーをしばらく食べていなかったなぁ・・・・・・と思いながらつい声が出た。
「オレならマックよりもモスの方が好き」のひと言を聞き逃さないルンバは
「私はエビバーガーね」と大声で反応。
そして「オニオンフライも忘れないで」と付け加えた。
スリスリも負けてはいない。
「私は目玉焼きの載っていた・・・・・」と云う所で私が睨んだのを察し
「お父さんと同じので良いから」と一瞬で空気をよんで控えめなバーガーに変更。
ドライブスルーで注文し、「1940円でございます」の声を聞き、会計をするために車を前進させてルンバを見たが、私と目を合わせない。
財布を出そうともしない。
つまり私に払えと云う圧力だ。
私は、微笑んでいるバイトの女の子に2000円とポイントカードを差し出した。