
年末年始の休みに山での遭難事故が起きるのが恒例になっているような気がしますが、今年は冬山遭難事故のニュースを耳にしていません。
その代わりに耳にするのがバックカントリーでの遭難事故。タカ長の知らない世界のことです。

タカ長の冬山経験は伯耆大山を少し歩いただけです。あの尾根を縦走していました。
標高の低い伯耆大山ですが、日本海に近いためか天気の変化が激しくて、冬の伯耆大山は易しい山ではありません。あの、高名な登山家故高見和成も雪庇を踏みはずして遭難騒ぎを起こしたこともある山です。その雪稜を何度も縦走しました。
その頃教えられていたことです。
雪が積もっていたら雪崩があると思え。人のくしゃみが雪崩の引き金になることもある。雪の斜面をトラバースすることは出来るだけ避ける。どうしてもせざるを得ない時は慎重に慎重に。
伯耆大山の主稜尾根を縦走して宝珠尾根に入る時は雪の斜面をトラバースすることになります。右側の谷に迷い込んだら命はないと思え、とも指導されていたので、あそこを歩く時は慎重に、慎重に。くしゃみほどの刺激を雪面に与えないように、と言う感じで歩いていました。

そのようなタカ長ですから、山の様子を熟知していない斜面をスノーボードで下りるなんて信じられません。想像の外のことです。
スノーボードなど触ったこともないのでコメントも出来ません。

スキー経験は少しだけありますが、いわゆる「山スキー」の経験はありません。
ほとんど一日かけて登った山頂からスキーを使って30分か1時間足らずで下山する先人たちの山行記を読んで山スキーにあこがれたことはあります。でも、タカ長のスキー技術ではとても無理。

その程度の経験しかないので今回の遭難事故についてコメント出来ませんが、遭難者に外国人がいるのが気になります。
様子の分からない外国の山を滑る時、地元のガイドを雇うことを考えなかったのでしょうか?
遭難死した人の中には世界的なスキーヤーもいたようですが、卓越したスキー技術を持っていても、外国の山や雪質を熟知しているわけではないような気がします。
若くして散った命を思うと残念でなりません。親御さんの気持ちを思うと言葉もありません。合掌。