高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

秒読みに入ってきた。

2007年11月10日 07時03分28秒 | 海外事業展開グループ

Nhk_002 いよいよ、明後日出発。出発までに準備をしなくてはいけない事も目白押し。昨日も発送作業に追われる中、NHKの取材が入ってきた。カメラスタッフには「本日の発送品の荷造りが終るまで外で適当に取っといて!」取材をほったらかしにして、宅急便やさんが来るまでバタバタである。こんな日に限って、急な注文が入ってくるのだ。

Nhk_004 NHKの中でも、番組作りとニュース関係では作り方も違うし、スピードが全然違う。NHKの番組だと、まず事前の調査や下準備で相当な時間を取ってしまう。その後、撮影にも充分な時間をかけ、練りこみに練りこんで5分くらいの番組を取るにも1日掛かりである。その点、ニュースの方は機敏な対応力が要求されるのか、手早い仕事だ。昨日、取った撮影が、もう、本日の朝7時半と12時10分から放映される事になったそうだ。早やー。

今回の撮影も今やっている「別府竹細工、世界への挑戦」へ、取材が入ってきたのだ。地元のOBSテレビが1時間ものの特番を作ってくれ、NHKもニュースで出発前、帰国後など深く関わってきてくれた。やはり、今回のイタリアでの展示会は今までとは量的にも、質的にも、広がりとしても大変な違いである。4人だけでなく、県が関わり、ジェトロがサポートしてくれ、最後には県知事まで巻き込んだ形になって来た。ミラノでも、地元の商工会や領事館、北イタリア日本人会、マスコミ関係などにも広がっている。地元のニュース番組で取り上げられるかも知れない?

20071108160706 先日はジェトロの協力で「輸出有望案件発掘専門家」という長い肩書きの草野さんに東京から来ていただき、我々の作品を今後どういった方向に?どう売り込むか?条件的な事?等の勉強会をして頂いた。だいたい、公的機関の呼ぶ専門家は名前ばかりでちょっと現実とはかけ離れた話をする人が多いのだが、この草野さんは具体的で明確な回答が瞬時に返って来る。お話していても「小気味良い!」 ミラノでの会場の見取り図を見ながら、展開の仕方、時間の流れ、そして、今後のオファーがあった事への対応など、細かいところまでアドバイスを頂いた。

草野さんの帰った後のほうが大変で、早速、アドバイス受けた事を具体的な印刷物や広報へのCD作りまでしてくれるのが県の浜名さん、ジェトロの奈須さんの女性陣だ。本当に頭が下がる。今回の企画は女性陣が無くては全然細かい所の配慮が無く、空中分解したことだろう。本当に本当にありがとう。

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荷造り

2007年11月04日 10時00分28秒 | 海外事業展開グループ

11月3日、土曜日。文化の日。原則として工房は日曜、祭日はお休みにしている。昨日は文化の日ということで、工房はお休み、しかし、最近あまり顔を出していなかった梶谷さんが一人だけ朝から来て仕事をしている。最近、ボケの症状が出てきたのか?もともと、とぼけていたのか?判らない。

Photo 私の方は来週イタリア行きの荷物を宅急便で発送するので、その荷造りをしてみた。大きなスーツケースに二つ、結構な量である。20年前、新婚旅行をした時は3ヶ月も旅をしていたのに、お互いリュックサック一つであった。いったい、何を持っていったのだろう?何にも持っていかなかったのだな!若かったのだ。ジーパンとシャツを2・3枚、下着も2.3枚、小さなリュックでも充分事足りていたのだろう。しかし、今回は、普段の移動の時の服装とレセプションの衣装、下着もかなりの数になる、ガイドブックにパソコン、アレもコレもと考えていくうちに増えてしまった。おまけに竹の作品を少々、レセプションに使う竹コップを22個、お酒を1升。一番余分は体重計。(此れは現在やっているメモリーダイエットにどうしても欠かせないアイテムなのだ。)

今回のダイエットは40日ほどになるが、全然苦痛は無い。毎日体重計に乗るのが楽しみである。記録をつけること自体が楽しい。40日間を振り返って記録を見てみると間違いなく効果が出ているし、意欲も沸く。急激に一時的に減らした物でなく、緩やかなカーブで減っているのが嬉しい。此れなら、今の調子で減らしていけそうだ。時たま、無性にお肉が食べたくなる時がある、そんな時は我慢せず食べてみる。でも、その後で自分をコントロール出きる様になってきた。

イタリア行きまであと10日ほど、後2キロほど減らして出発できれば良いが?  なんせ、イタリアは食事が美味しい!

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少しずつ、反応が?

2007年11月03日 05時15分39秒 | 海外事業展開グループ

いよいよ、後10日ほどでイタリアに出発である。今回のミラノの展示会では、実に様々な経験をさせてもらっている。今まで、やったフランス、ドイツの作品展より、規模的に大掛かりになり、事前の広報なども広く行っている。

ミラノの日本人学校から、出前の「竹細工教室」の申し込みがあったり、昨日はミラノの高校生が郊外実習で25人、申し込みがあった。その他、個人的にも数件、申し込み、問い合わせが来ている。100人分の材料は送り込んでいるが、もう少し追加で持っていかなくてはならないようだ。嬉しい悲鳴である。ミラノ総領事館の後援も取れ、ジェトロを通じて、地元の商業施設などへの広報もしてもらっている。日本からはOBSの取材スタッフも同行して年末の特別番組で放送されるという。昨日はNHKからも取材の申し込みがあった。

2年前、この「海外事業展開グループ」をスタートさせた時は、海の物とも、山の物とも?何処にたどり着くのか皆目見当がつかなかった。しかし、何回も何回も会合を重ね、現地の事前調査もして、やっとここまで漕ぎ着けて来た。ただの思い付きだった事が、少しずつ形になってきて、その積み重ねがだんだんと自信になってきたのだ。面白いものである。昔、私の師匠から「想念が思想となり、思想が携帯となってくる!」という言葉を頂いた。一人では決してここまでの規模ですることはできなかっただろう。グループで作り上げて行く楽しさもあり、共通体験を通じて気持ちが通っていく悦びもある。さあ、ミラノに向けて楽しんでくるぞー。

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ミラノからのお客様

2007年11月01日 17時55分28秒 | 海外事業展開グループ

010 昨日は遠方よりのお客様、ミラノのデザイナー、リッチさんがやって来た。東京モーターショーの関係で来日しており、わざわざ、九州まで足を伸ばして来てくれたのである。

見る物、聞く物すべてが面白いらしく「インクレアブル!」の連発である。インクレアブルとは信じられない!というような意味の様である。竹のくずまでシゲシゲと見ている。随分好奇心が旺盛な人で、何でも触りたがる。道具にも興味を持って、竹割り包丁を持って「自分もやってみる。」と言う。

包丁を持って竹を割ったり、剥いだりしようとするのだが、見ているほうが「何時、怪我をするだろうか?」と気が気でない。2時間ほど、工房の中を見てまわり、楽しんでくれた。今度のミラノの展示会には沢山の友人に声を掛けて貰うようにお願いをした。

024 夜は海外事業展開グループ全員と、県職の浜名さん、ジェトロの奈須さんを交えて、別府のお寿司屋さんで親交を深めた。展示会をするに当たって、プレス向けのPRの方法や展示の仕方など、随分と親身になってアドバイスをしてくれた。レセプションではミラノの日本総領事も来ることになったり、日本人学校から出前の竹細工教室をして欲しい!など、申し込みがあったり、結構問い合わせが来ているようだ。

さー、いったいどれ位のお客様が来てくれるのか?楽しみになって来た。

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月宵祭り

2007年10月21日 06時49分17秒 | 海外事業展開グループ

006大分県別府市の伝統産業会館で毎年、竹をメインとしたお祭りが開催されている。お茶会があったり、コンサートがあったり、竹篭の奉納があったりと、ミラノ行きのメンバーである由布さんから、「ミラノで作る実演花篭の製作をしているので見にお出で!」と言われて、7時からと聞いて ミラノで一緒に作る大橋君と誘い合わせてやって来た。

しかし、6時50分に会場に着いてみると、「花篭製作の実演は今終りました」と言う。「何ー!」 本当は6時半からの実演だった。「由布さんを信じた私がバカだった!」

007竹を斜めに切った中に蝋燭を灯す。何百と竹の灯りが揺らいでいると幻想的な雰囲気を醸し出してくれる。今度のミラノにも竹の灯りを100本ほど送っている。ミラノの石畳に幻想的な日本の竹灯りが揺らいだ所を想像して。

会場で、大分放送のディレクターにあった。彼も今回のミラノに一緒に行く人だ。年末に「別府竹細工、海外への挑戦!」と言う 1時間物の特別番組として放送されることになった。九州内では来年はじめに「九州ネット」という番組で30分物に編集されて流れるようだ。請う御期待。

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いよいよミラノに出荷!

2007年09月16日 09時44分49秒 | 海外事業展開グループ

_001_22 ついに此処まで来た。3年がかりで進めてきた「海外事業展開」の出荷作業までこぎ付けた。4人の作品と飾り付けの竹、和紙、道具、実演の材料、果ては「ろうそくを灯す竹筒」まで、10時から作業開始、ワイワイガヤガヤしながら、一日いっぱいかかってしまった。

作品については、一つ一つを写真取りしてあり、どの箱にどの作品が入っているのか?写真を添付したインデックスを製作し貼り付け、重さも中身が?kgで総重量?kgと事細_004_10 かに資料を作っていかなくてはならない。

重さを量るのに、体重計しかなかったので、体重が丁度60kgの由布さんに抱えてもらい測量、その後60キロを引いて重さを計ることにした。犬の後ろ姿も何ともユーモラスであるが、由布さんの後ろ姿も負けないくらい可愛らしい。

全部でダンボールに14箱、3メートルくらいの竹を包んだ荷物が4個、全部で18個になった。間違いなくミラノについて下さいね!

この日は、出荷した後、此処までの労をねぎらってみんなで乾杯。9時過ぎまで、みんなで楽しんだのだが、「本当に良く此処までやってこれたな!」という実感である。一つの仕事をみんなで作り上げていく楽しさや、しんどさ、しかし、それを越えて積み重ねた信頼関係はこれからの財産になるだろう。

以前、少し紹介したのだが、今回も一日中、OBSのテレビカメラが追跡取材に入っている。局の方からもミラノ取材の話が本格化しつつあるみたいだ。来年の1月に1時間番組で紹介される事になるだろう、運が良ければ全国放送になるかも?知れない。

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天才料理人 新江さん

2007年09月10日 11時59分57秒 | 海外事業展開グループ

11月のミラノでの展示会のオープニングパーティーの内容を詰める為、ミラノの日本料理店「大阪」の料理長「新江」さんにメールを打った。返事が返って来たのだが、現在日本に戻って来ており由布院にいるそうだ。しかし、彼の弟子がミラノの店を切り盛りしているので、万全の体制でサポートしてくれる、と頼もしい返事を頂いた。

_015_6 由布院の彼のお店「秋桜・こすもす」を尋ねた。飄々とした方で肩肘を張ることなく、気さくに応じてくれる。オープニングレセプションの概要とスケジュール、予算など。事前のミラノでの日本人会、ミラノ日本料理組合、ジェトロミラノ、などへの広報の要請など彼の交友範囲でくまなく広げていただけるようお願いした。

話をしているうちに、日本人が考えるギャラリー個展の概念とミラノの概念に大きな食い違いがあることも出てきた。我々は初日の午後にマスコミ関係を主体としたオープニングをし、夕方から日本料理とワインなどを出しながらのレセプションに移行する予定である。しかし、「ミラノではほとんどが夜8時とか9時から始まるのが多く、そんな夕方の時間にお客様は来るのだろうか?」 「招待客も話し十分の一くらいで考えて居た方が良いでしょう。」と仰る。 以前、アントニオ猪木が来た時にイタリアのプロデューサーは200人のお客を呼んでいます。と言っていたそうだが、実際は6人しかお客様が来なくて大変だったそうだ。「あまり、期待はしないほうが良いですよ!」と彼は心配してくれている。

しかし、やってみないと判らない。失敗することも人生の肥やしになるのだから。我々が失敗したことを後に続く人たちの糧になれば、それはそれで良いことになる。

彼は世界に通用する多くの弟子を育てている。ただ単に料理が作れるのでなく、人として世界の何処に出しても恥ずかしくない人間作りをしている。今の料理人たちの置かれた境遇を変え、新しい自分の可能性に挑戦する人間作りを根底に置いている。考え方とそれを裏付ける確かな料理を持って、世界を舞台に活躍している、実にスケールの大きな人だ。ひょんなことでイタリアで知り合った世界的な料理人とこうやって由布院でお話をしているのも不思議なご縁である。

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ATAカルネ通関。

2007年08月25日 08時47分41秒 | 海外事業展開グループ

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ATAカルネ。海外で展示会をする時に一番問題になるのが、この関税の問題である。何も知らずに作品展をしようとなど思うと、海外の国に入るとき約20%の関税が掛かる。また、戻ってきた時も日本に入る時にまた関税が掛かってしまう。作品が売れようが、売れまいが?掛かってくる税金だ。

実にバカバカしいので、簡易通関制度という物があり、それが「カルネ通関」である。事前にリストを出し、作品番号をふり、リストに写真をつけ、もし、何かあった時に、何が何番の作品なのか判るようにしなくてはならない。これが、作品だけでなく、現地で使う道具類まで、すべて写真を用意しなくてはいけない。実に面倒くさい。Photo_69 

こんな霧吹きまで写真にとって本当に大変である。

しかし、幸いな事に煩雑なこういった事務業務を一手に引き受けて公私の時間を惜しまずにやってくれているのが、大分県の「竹工芸訓練支援センター」の浜名さんだ。彼女の方には足を向けて眠れない。有難うございます。

昨日、ミラノで「大阪」という日本料理の専門店をしている「新江シェフ」にメールを書き、ミラノでのケータリングや事前広報のお願いをしたのだが。昼過ぎに電話があった。話を聞いてみると「今、湯布院に戻って来ている」そうで、来週お会いすることになった。慣れないメールで遣り取りするよりは、直接会ってお願いしたほうが、具体的に突っ込んだ話が出来るので幸いである。

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ミラノの向けて!

2007年08月24日 07時27分29秒 | 海外事業展開グループ

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ミラノの街の中心地にあるガレリア・デ・オルソ で展示会をする。これがポスターだ。日本をイメージした良いデザインだと思う。日の丸と浮世絵を連想させる白波の動き、「竹」の文字を中傷的なモチーフにした。きっと、イタリアの人から見ても面白いデザインに見えるのではないか?

ポスターの下の方に、それぞれ4人の作家が代表する作品を載せ具体的なイメージを脹らませ貰う。今回は4人にイメージカラーを決め、それぞれの展示作品の下の装飾を作ることになった。説明文を読まなくても、飾り台を見ただけで誰の作品か?判るようにするためだ。私の色はモスグリーンだ。

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ミラノの印刷物が出来上がってきた

2007年08月23日 06時39分47秒 | 海外事業展開グループ

20070822165543 新宿伊勢丹での催事を無事終わり、帰省した。翌日は11月のミラノでの展示会に向けての「海外事業展開グループ」の集まりである。

イタリア語表記のポスター、DM、カタログ、などが印刷物として出来上がってくると、何となく気持ちも「おー、此処まで来たかー」と思ってしまう。アイデアを出してくれた毛利さん、それを纏める浜名さん、またそれをイタリア語に翻訳、デザインしてくれた村山さんと多くの方の才能が積み重ねられた結果である。

今回の「別府竹細工、4人展」は各自が製作する作風も、キャラクターも4者4様で実にバランスが良い。4人ともそれぞれの持ち味を存分に出して共同で作り上げていく楽しさがある。途中まで「本音を出さない」人がいたので、それまでは何をやってもギクシャクしていた。相手の心の探りあいみたいな、しょうも無い事に時間を取られ、話さなくても良いような事でも建前上時間を割いて話し合わなくてはならなかったが、その人が抜けた後は、実に風通しが良くなり、どんどん仕事が進んで行くようになった。

20070822164949   今回はミラノに送る印刷物の仕分けや、各自のリーフレットをカタログ風に詰め合わせたりする、ミラノでの事前広報に使う印刷物の発送作業と、9月15日の作品発送までの最終打ち合わせである。

毎回テレビ局も取材に入り、来週は各自の工房での製作風景や背景を撮り込んでいくようだ。テレビ局のミラノ取材は、まだ本決まりではないが、うまくいくと30分くらいのドキュメンタリー番組になるかも知れない。

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海外事業展開

2007年07月28日 04時57分18秒 | 海外事業展開グループ

_035 11月のミラノの展示会に向けて、着実に準備が進められてきた。ポスター、カタログ、DM、会場用のポップなど、印刷物の最終構成までやって来た。来月には印刷物をミラノに発送しなくてはならない。今回は、会場のレイアウトやそれぞれのカラーコーディネート、飾り付けに使う、資材の調達など、など。夢物語で始まった「海外事業展開グループ」も、3年間かけて、調査、準備をしてきた結果、やっとここまで漕ぎ着ける事ができた。

今回、話が盛り上がっているのは、オープニングレセプションにどういう演出でミラノに私達の足跡を残せれるのか?どういう演目をどうやって?衣装は?スケジュールは?広報は?‥‥考え出したらきりがない。北イタリアに日本人協会があるそうだが、そこにも協力の要請をしてみよう。「アッ!イチローさんに相談してみよう!ミラノ近辺にイチローヤのお客様はいませんか?もしいたら、11月にミラノの「ガレリア・デ・オルソ」での竹工芸展のこと宣伝して下さい。」

今、話が持ち上がっているのが、地元OBSテレビがひょっとするとミラノまで取材に来るこも知れないそうだ。まだ、本決まりではないが相当可能性はありそうだ。日本を代表する工芸「別府竹工芸」の世界への挑戦!    何となく、少し、大げさになってきた。楽しくなってきたぞ。

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ミラノのパフォーマンス

2007年06月29日 08時16分45秒 | 海外事業展開グループ

07_053 前日まで2週間の出張を終え、翌日16時から「海外事業展開グループ」の会議であった。ほぼ、イタリア行きの骨組みは決まり、今は肉付け作業に入っている。タイムスケジュールを追いながら、DM、カタログ、ポスター、装飾品、海外輸送の手配、関税のATNカルネ、旅券の手配、会場レセプションの食事、お酒、通訳等など、準備することは山ほどある。しかし、よくここまで漕ぎ着けたものだ。大方の目処が立ったので、今日は会議後、「暑気払い」と称してみんなで一杯することになった。

そこへ、出店メンバーではないが、県の職員の「K」さんが一緒に参加した。彼はかねてのブログで紹介したこともあるが、実に話すことが面白い、脚本家というか?誇大妄想的?本人も話しているうちに、自分で考えたことか?現実か?判らなくなってしまうほど、話に引き込まれてしまう。今回も、

ミラノでただ、作品を見せるだけでは詰まらんて!行くんだったら、遊んでかなくちゃ、思い出に残る事をしてこなくちゃ!由布さんがミラノの石畳にゴザを引いて、竹を足剥ぎしたら、ヨーロッパ人は度肝を抜くよ!「それを見て、やっぱり、人間は猿から進化したのだ。」と考えるよ。大橋君と高江さんは白装束で「四海波」の大きな物を二人で編んで、おもむろに出来上がった頃、由布さんが「カー!」とか言いながら榊を振ってお払いをする。その篭に花を投げ入れると、ミラノの人は一瞬どよめき、「ホー」と言う。毛利さんは壁から大きな和紙をぶら下げ袴姿でたすきをして、「書」を書き出す。

07_057 話は止め処もなく続いていく、聞いている大橋君なども何度もうなづき、もう完全に彼の話術の中に嵌っている。会場でのパフォーマンスに留まらず、近くの大学や小学校に出前で「竹細工教室」「竹トンボ教室」などしてはどうか?イタリア大使館にアプローチしてなど、中には現実味のあることも言う。みんなもその気になり、会は盛り上がっていった。

ほんと、せっかく行くのだから、一生の記憶に残るような事をやってこよう!格好をつけなくても良いから、イタリア人の中に「東洋からこんなやつらがやって来た!」と印象に残るようなパフォーマンスをやってこようとみんなで確認した一夜でした。

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ミラノへ メンバー紹介 4

2007年06月10日 04時34分23秒 | 海外事業展開グループ

_029_1 4人目のメンバーは私である。荒物の由布さん、インテリアの毛利さん、クラフト物の大橋君、そして、繊細な編み込みの私と4人4様に作品の特徴があり実に巾の広い展示会が出来そうである。

今回は、大分県の「竹工芸訓練支援センター」のバックアップが非常に大きく、経済産業省からの「伝統的工芸品支援事業」にも申請登録されている。私達、作り手はどうしてもデスクワークがお粗末なので、作品を作ること以外はほとんど彼女達のお世話になっている。

_042_1竹工芸訓練支援センターの「浜名」さん、彼女の存在が実に大きい。2年前の海外視察には一緒にヨーロッパまで同行してくれた。翌年には自費を使ってミラノのサローネ(国際見本市)を視察に行ったりと公私を越えてサポートしてくれている。今回のミラノでの窓口になってくれているデザイナーの「村山」さんは彼女の友人で、金沢美大時代の同窓生である。大雑把になりがちの私達の計画を実に細部にわたるまでフォローしてくれるのが彼女である。

_041_1こちらは日本貿易振興協会(ジェトロ)の「那須」さん。この人にも、お世話になっている。現地ミラノのジェトロ事務所を使って、ミラノでの下準備をして頂いたり、市場調査、海外輸送の方法、広告宣伝などジェトロの持っている組織力を使って後方支援してくれている。

_043_1竹工芸訓練支援センターの「坂本」さん。後方支援組として、全体のフォローをしてくれている。どうしても、男の人の説明は簡単になってしまうが、

みんな、縁の下の力持ちになってくれている存在だ。有難うございます。

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ミラノへ メンバー紹介 3

2007年06月09日 18時39分30秒 | 海外事業展開グループ

_019_1 今回のメンバーの中で一番の若手工芸家である「大橋君」実に爽やかな好青年である。若いのに気負った所は微塵も無く、自然体。礼儀正しくて真面目な性格は作品にも表れている。こんな、後輩にはついつい応援したくなってしまう。人の魅力が周りの人間を引き込んで行くのだよね。

今回のメンバーの事務局担当であったが、現在は昇格して、会の代表をしてもらっている。作品はクラフト物の真っ白な竹の素材感を生かした、お皿であったり、照明器具、_016_3花入れ、 帽子だったりする。現在、大橋君は竹工芸の若手のメンバーを集めて、新しい作品つくりと販路開拓のグループ「バイカ」のリーダーでもある。彼のような頼もしい青年が増えてくれると、もっと竹工芸の世界も広がっていくのであるが。

数年前、別府の温水プールに泳ぎに行った時、私は結構良いペースで泳ぐ方なのだが、何時までたってもピタッと後ろにくっ付いてくるヤツがいる。「しつこいヤツだなー。」と思_017_5いつつ、泳いでいる。やっと顔を見る機会があり覗いてみると大橋君ではないか?「くそー。余裕でくっ付いてくる。」それもそのはず、後で聞いてみたら、以前水泳のインストラクターをしていたそうな。どうりでどこまで行っても付いて来る筈だ。チャンチャン。

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ミラノへ メンバー紹介 2

2007年06月08日 06時51分00秒 | 海外事業展開グループ

_024_1今回のメンバーのまとめ役、毛利さん 。彼の頭の中はアイデアで一杯である。今回も和紙と竹を組み合わせたモニュメントを提案してきた。「会場で来場した人に参加してもらい一緒に作り上げていきたい」と言う。エンターテイメントの要素をいつも考えている。

私などは竹工芸というと竹を組み合わせたり、編み上げることばかり考えてしまうが、彼の場合はいつも素材を組み合わせることで何か?面白いものが出来ないか?シンプ_014_7 ルにシンプルに!今回も和紙の柔らかさと包み込むような「面」の部分と竹の持つ直線、を組み合わせてきた。丸めてランプにしたり、タペストリーにしたり、天井からつって照明のスクリーンにしたりと、自由奔放である。

もともとはデパートで商品を販売したり、流通に携わる仕事についていたそうだが、親がしていた竹の世界に戻ってきた。最初は、竹の骨組みに和紙を張って、お皿などを作り始めた。動物の切り絵だったり、野菜だったり、可愛らしい表情の「1閑張り」を売り出したのだ。作品も楽しく独特な図柄であったのと、それまで、別府竹細工の生産者はほとんどの人が問屋卸を専門にやって来た人ばかりの中、新たな自分の作品の販売ルートを作っていった。ここが、凄い。ギャラリーやデパート、見本市、果ては遊園地まで自分の流通経路を作っていった。「物つくりと販売」この二つのことが出来ないと今は生き残って行けない。そんなことを30年前からやってきているのだ。今はその「1閑張り」も若手の職人に譲って、インターネットで「名前の詩」と題して個人客を対照としたサイトを運営している。名前の一字一字を頭文字にした詩を作り、プレゼント用の作品を販売している。彼の頭の中から出る文字と筆一本だけで年間ん億円?を稼ぎ出す。たいしたものだ。

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