伊勢丹最終日、さすがの新宿伊勢丹といえども、いつもいつも満員のお客様という訳ではない。月曜日は朝からゆっくりした立ち上がりで最後まで盛り上がりの無いまま一日が終った。そんな中、嬉しい事がいくつもあった。
まず最初は、背広姿も凛々しい紳士が真剣に私のバッグを見ている。説明しているうちに波網代のバッグをプレゼントするからとご注文くださった。中国の取引先の奥様に!もう一つ色違いを御自分の奥様に!ありがたい。 伊勢丹の社員さんにプレゼント包装してもらっている間、少しお話していると、奥様が昨年波網代のバッグを買って下さっていた。「妻がココのは良いと言うから!」という事でプレゼントを買いに来て下さったのだ。本当にありがたい!一生懸命やっているとこんな行幸というような出来事もあるのだ。薦めて下さった奥様に感謝です。有難うございます。
二つ目、何とも可愛いお嬢さんが着物を着てやって来てくれた。昨日私のバッグを買って下さった「イーズ」のスタッフ「I」さんが、早速、着物と一緒に私のバッグを持って来てくれた。「こんな娘に持って欲しい!」と思っているだけに嬉しかった。「彼女が持ってくれると、きっと、それを見た人が欲しがる。」 私にとってはこれほど素晴らしい広告は無い。
「着物の時だけでなく、何時もどんどん使って下さい!」
三つ目は、一昨年まで私の工房にいた「蓮井」さん、今は結婚して「S」さんになっているが、8ヶ月の赤ちゃんを連れて御主人とやって来てくれた。良いお母さんになっている。工房を卒業してからも、お付き合いできることは、それまでの関係を大切にしていたからだろう。現在は育児に追われて、中々竹細工は出来ないようだ。また、時が来たら再開すれば良いよね。
最後におまけは、帆布バッグの細野君が来てくれた。伊勢丹に用事があったそうで顔を出してくれた。生真面目な青年(?)で好感が持てる人だ。ボーイスカウトを長年やっていて、私も小学校、中学校とボーイスカウトをしていたので、何となく親近感があるのだ。「次回、東京に来たときに一緒に飲みましょう」 と約束して別れた。
たくさんのお客様、また、友人が顔を出してくれた新宿伊勢丹。また、来年2月に会いましょう。
竹工房オンセ