昨日、1年ぶりに、宇佐市の山の中でカレー屋をしている「水上龍誠」の所に行ってきた。日曜日の12時過ぎという時間からか?珍しく、お客様の車がたくさん留まっている。
彼とも、20年来のお付き合い、「若い頃ヒッピーをしていた彼はアメリカのコミューンで生活していた」という変り種。今でも、お店で出すご飯も無農薬で、彼の手作りに拘っている。スローライフな生き方をしている。もちろん、今住んでいる家もカレー屋の店舗も、コツコツと彼の手作りである。
1年ぶりに来てみると、カレー屋の玄関まで、エントランスが出来ていた。お店に入ってみると、お客さまが一杯で満席である。私たちは身内の様なものなので、客席を通り抜け厨房へ、忙しく働く龍誠の足を引っ張るか?の様に話しかける。「随分、邪魔くさいな!」と思っていたかも知れない?
驚いた事に、新しくトイレが出来ていた。今までは、お店の外側に「ぼっちゃんトイレ」があったのだが、やはり、一般のお客様からみると、少し問題があったと思う。それが、お店の中に水洗のウォシュレット付きのトイレが出来ていたのだ。このお店を作って17年目の快挙である。
客用トイレと一緒に、自分の家族用のトイレとお風呂も作られていた。
「あー、良かったねー。これで、台風のときでも、傘をさしてトイレに行かなくてもいいねー!」
今回は、浄化槽の設置のことも在り、大工さんに手伝ってもらったそうだ。久しぶりにした大工仕事で、むらむらと物作りの火がついたそうだ。それで、作り始めたのが、家用の玄関。玄関を開けるとコタツが入った居間がある。何故かここだけが和風なイメージである。他の所は全部、無垢板を張った洋風な雰囲気なのに?やはり、彼も少し年を取ったのかな?
厨房の方では、次から次へと入ってくるお客様に追われて、てんてこ舞い。近所の友人の真由さんがエプロンをつけてお手伝いだ。彼女とも20年来のお付き合いだ。彼女はつい三日前に孫が生まれて、名実ともにお婆ちゃんになったばかりだ。
このワンショットを見ていると20年前から一つも変わらない?(進歩していない?)光景である。何故か、懐かしく、ホッとするのだ。今度は、「平日の夜に、ゆっくりお話が出来るときに出直してくる」と約束してポカラを出た。 何となく、「オールウェイズ」を見た後の映画館を出たような感覚であった。
竹工房オンセ