ホームページで、考えさせられるのは包装の問題である。
世の中は、エコの時代であるので、「包装はなるべくしないでシンプルに!」と考える人も居れば、やはり、「人に差し上げるものは、それなりの包装が欲しい!」という人も居る。
私どものお店でも、プレゼント包装は対応しています。
例えば、お箸専用のプレゼント包装などは、
http://www.take-once.com/SHOP/ohasisenyoupresenthousou.html
立派な紙箱に入れて、丁寧に包装し、手作りの水引きで飾ったものです。これで210円は、ちょっと原価割れです。
紙箱の代わりに、桐箱を使った物は、630円。
お客様から、、「もう少し簡単な無料の包装は無いのですか?」と聞かれます。
無料なのだから、あまりお金は掛けれません。しかし、無料でも、それなりに貰った方が嬉しくなる様な包装を考えなくてはなりません。
インターネットで探すのですが、どれも「帯に短し、襷に長し」といった感じです。箸袋は色々あるのですが、箸を入れるくらいの封筒?包装袋?が無いのです。
では、特別に作らせるか?と云えば、相当な数量を注文しなければならず、また、特注品なおで、金額的にもけっこうするのです。
そこで、考えたのが、「現在使用している包装紙やシールを使って、お金を使わず、頭を使って作り出そう!」と云うことで、出来上がったのが、
お箸の長さも16センチから24センチまであるので、一つのサイズで作ることが出来ない。
箸の長さに合わせて対応できる包装をして、表地と裏地の色の違いを旨く使って、
また、現在使っている「雅」のシールをワンポイントに!
とても素敵な包装になったでしょ!
一月に渡る2010年度の後継者育成事業も昨日終了しました。
最終日は、今までの別府伝統産業会館から場所を移し、私の工房で漆塗りの授業。
10時に、みんなが乗り合わせて工房に遣って来るはずであったが、期待を裏切らず「今、私たち何処に居るんでしょうか?変な道に入り込んでいるみたいです?」と電話が入った。
都会の町並みと違い、田舎道では、目印になる物が無いのだ。地形を頭で覚えるしかない。それに、大抵のナビは私の家の近辺にくると、「到着しました」と表示されるが、まだ、家まで数百メートル離れた所だ。
昼過ぎまで掛かって、漆塗りの作業。毎年、漆に初めて触る生徒たちばかりなので、一応、完全防備の服装で作業をすることになる。内心では、「こんな格好をしても、かぶれるヤツはかぶれるけどな!」と思いつつ、気休めでこんな格好をさせるのだ。
例年、一人や二人は、塗っている最中から「何か、痒くなって来た!」とか、過敏に反応するヤツが居るのだが、本来、痒くなるとしたら翌日くらいからである。
無事、全員が漆を塗り終わり、恒例の記念撮影!
やはり、何処かの清掃会社の社員さんのようだ。
最終日が始めて、時間的余裕が持てた。
午後の授業は、工房の見学と、私が今まで25年間遣って来たことなど、じっくり腰を据えて話をする事が出来た。
「25年前、皆さんと同じ 0 からの出発でした。」
後継者育成事業では、「技術の伝承」より、「先輩職人が、20年、30年生き残って来た経験や考えたに触れて、その中から何を感じるのか?」こちらの方が意味があるような気がする。
実際、生徒たちは一つの作品を作り上げることでアップアップしており、たった、一つ作ったくらいでは、とても技術が身に付くものでは無い事は、本人たちも重々感じている。現役の職人の仕事ぶりに触れることで、空気を感じて貰えば良いのだ。
工房に来て、現場で感じることが一杯あったと思う。
彼らも、後数ヶ月したら、私たちと同じ土俵に否が応でも、船出しなくては為らない!頑張ってね~!
2010年、後継者育成事業のメンバーを紹介すると、今年は私の独断と偏見でイメージキャラを付けていくと・・・・・・水戸黄門に当てはめて、
黄門役は、メンバー連絡係り?の虎ちゃん。
以前は、介護の仕事についていたので、お年寄りの気持ちが良く判る。若い割りには、体が硬い!と黄門様役に決定!
物静かな雰囲気だが、内に秘めたエネルギーは相当なものである。何処で、印籠を出されるのか?とハラハラしながら見ているのであるが・・・・・
見た目の印象より、作業する回りが散らかっている。几帳面そうで、以外に大雑把!
最後には、「カッ、カッ、カッ」と締めくくってくれるのでは無いかと期待しています。 イメージカラーは虎色。
助さん役は、佐藤さん。イメージ的に、短気を起こして、よく問題を起こしてしまうという設定だ。
剣の腕前が強い様に、竹細工でも「私は天才か?」と独り言をよく呟いている。
元気の良さと力強さは、今回メンバーの中では、一番だ。最後の打ち上げでは、飲む気、満々!
眉間に皺を寄せて、ひたすら仕事に励む・・・・・・・でも、カメラを向けると途端に笑顔を作るのだ。
しかし、最初に見せられた「足の指でのチョキ」は強烈であった。 イメージカラーはグレー。
格さん役には、後藤君。角ばった雰囲気と、冷静でちょっとさめた雰囲気がこの役にぴったりかも知れないと思ったのだが、旨くいかなくて落ち込んだり、ちょっと人より進むと、余裕をかましてタバコをふかしている、見た目より、冷静では無かった!籐が旨く出来なくて、落ち込んでいる所を後姿が物語っている。
元、経理マンと云うだけあって、理屈で考え込もうとする。これは、長年、前職で培われた物なのか?生まれ付いての物なのか?定かでは無い。
縁の墨付けを説明しても、他のメンバーは判ったのか?判らないのか?判らなくても、みんな「ふん、ふん」とうなずくのだが、彼だけは、自分が納得するまで考え込んで行く、「これは、こうしたらもっと簡単に墨付けが計算できますね!」なんて事を言う。
しかし、熟考した割には、たいした考えは出てこない。慎重に慎重に墨付けし、火曲げをし、得意満面となるが、しばらくして、「ひぇ~」と声が上がる。見てみると、表と裏を反対に曲げていた。
頑張れ、格之進! イメージカラーはブラウン。
うっかり八兵衛役は、明るく元気な香織ちゃん。今回のメンバーのムードメーカーである。元気の良さではピカイチだ。素直でよく気が付くお嬢ちゃんだが、調子にのると、羽目をはずして問題を起こすところが、八兵衛役にぴったりである。
今回は、彼女の良く通る声が災いし、施設の人から「もう少し、トーンを落として訓練して下さい!」と2回も注意を受けてしまった。
本人も、声の大きさを自覚しているようで、翌週の授業からは、声が出ない様にマスクをしてきていた。マスクは2重にした方が良いかも知れないが・・・
でも本当は、香織ちゃんがうるさかったのでは無くて、今回の授業はみんなの笑いが絶えず、ワイワイガヤガヤし過ぎて、トーンが高かった。真面目に授業をした記憶が無いものな!
うっかり八兵衛がいるお陰で、次週に続くとなるのです。
美味しい手作りケーキありがとう! イメージカラーはグリーン。
風車の弥七役を工藤さんにするには、見た目のキャラ合わせには相当無理がある。
しかし、最初の第一印象とは違って、週を追うごとに、隠し玉的にキャラを出してくる。
厚引き銑を掛けるとき、「そこまで大げさに為らないだろう?」と後ろに転がったのは可笑しかった。忍者が転がってきた様な感じであった。
そうだ、弥七役で無くて、頭に風呂敷を巻いて出てくる忍者役にしよう。
擬音の忍者だ。風の音に乗って現れる忍者では無くて、「グググググー」とか「ムムムムムー」と自分で言いながら現れる忍者だ。 イメージカラーはピンク。
このキャスティングは、あくまで私の頭の中で、遊んでいるイメージであって、現実の事ではありません。決して、悪意を持って書いた物ではありませんので、誤解の無いようお願いします。
特に、紹介されている本人たちには、この表現の裏には、深い、深い、愛着があると云うことをご推察願います。
仕事の合間をぬって、パンフレット作り。これも、仕事のうちですが・・・・・
普段の篭作りより、数倍、頭を使います。パンフレットのデザインを起こすとなると、結構な時間と労力を取られます。
無い知恵を絞って、ようやく出来たのが、これ!
表面
裏面がこれ
これを4分の一の大きさに折畳んだ物になります。
今回は、お客様の声を載せたり、キャラクターの猫を載せたり、背景色も黒から薄い緑の雲龍紙柄にしたりと、カジュアルな物にしました。
イラストレーターと云うソフトを使うのですが、普段使っていないので、思うように仕事が捗りません。
画面上では旨く出来たつもりなのに、いざプリントアウトしてみると、どうも位置が違う?などと、何回も何回も修正して、やっとこぎ付けました。
ふぅ~、疲れた!
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小学校のPTA仲間と、未だに懇意にしていただいている。長男坊が幼稚園に入った時からのお付き合いだから・・・・・・もう、15年に為る。子供たちは、学校を離れて、別々になっているが、親同士は、何かあるごとに集まっては飲んでいる。
特に尾立さん夫婦とは、奥さんのひとみさんと私の誕生日が近いので、二人の誕生会を、例年している。
別にケーキが食べたいわけではないが、洒落でバースディケーキを買ってきて、蝋燭に火を灯し、「ひとみさん」が吹き消す。
今年はアイスクリームケーキだ。
お互い子供も大きくなり、仕事も全然違う、住んでいる地域も少し離れているので、利害関係が交わらない。年に数回会って、取り留めの無い会話と、笑いを楽しむだけだ。
この幸せ一杯の夫婦!
ご主人に「ちゃんと、花束を用意しておいてね!」と云うと、「菊の花かい?」とジョークが帰ってきたが、ちゃんと、赤い薔薇の花束を奥様に。
しかし、飲みましたな!飲むのは殆ど私と尾立さん、二人で、生酒を五合、ビールを数本、その後に、焼酎を五合、最後にケーキを食べながらワインを1本!いったい何処に入っていったのやら?
また、来年も楽しみましょう!
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私の取引先の一つで、別府市内の紙箱屋さんがある。もう、25年もお世話になっている方だ。
いつも、無理なことばかりお願いしている。普段は10個単位で箱を注文するのだが、オーダー物や一品物だと、一つ一つサイズが違うので、1個だけお願いすることも度々ある。
どんな仕事でも一緒で、一個だけ作ると云うのは、相当作業工程的に無駄があるのだが、この25年間、一度も嫌な顔をすることなく、気持ちよく引き受けてくれる。ありがとうございます。
この写真は、押切りであるが、みんなが想像する押切とは、大きさが全然違う!
この刃の部分だけでも、1メートル以上もある大きなものだ。
昔は、こんな刃を研いでくれる「砥屋さん」という職業の人が全国を回っていて、研いでくれたそうだが、そんな職業自体も無くなってしまい、現在は、自分で研いでいるそうだ。
こんな所にも、時代の移り変わりは影響してくるのだ。
作業をしている写真だと大きさが良くわかる。
この日は、特注の作品の箱を取りに行ったのだが、私の注文ミスで、箱の高さが違っていた。すると、「ちょっとお待ちよ!」と、即座に箱を作ってくれたのだ。
見ていて気持ちが良い!ザクッ、ザクッと押し切りでダンボールが切られる。物差しは、昔ながらの尺寸の目盛りである。
大きな箱を5分くらいで作ってくれた。職人技とはこの事ですな!
しかし、「箱屋のおいちゃん」(私は昔からこの人の事をおいちゃんと呼んでいる)の所には後継者はいません。おいちゃんが居なくなったら、本当に困ります。まだまだ、現役で仕事を続けてくださいね、お願いします!
毎月1回は工房のメンバー全員が集合する。支払いを兼ねた、工房の清掃とミーティング。今回から、各自がこの1ヶ月の間に試作した作品の発表をすることにした。
製作者は、この作品のコンセプトと売りたい値段、製作する途中での疑問点や問題点を説明する。それに対して、他のメンバーから批評をするのだが、思い思いに感じた事を云う。
それぞれにキャリアも経歴も違うし、その作品を使用する時のイメージも違うので、さまざまな意見が出る。
例えば、
これは、パン籠と後ろにあるのが小物入れの籠。
製作者本人は
「両サイドに小さな持ち手を付けて、テーブルの上でパン籠の様に使って貰いたい」
「ストックのトイレットペーパーを入れたり、また、テーブルの上でワインのボトルを入れたり、・・・・・・など、多目的に使える籠として」
「お値段は※※円くらいで如何でしょうか?」と、
それに対して、いろんな意見が出る
ネット担当のスタッフ達は、籠を製作する側の事は判らないので、かえって消費者目線で、「大きさは丁度良いが、その値段だったら、この縁の仕上がりでは高い!」とか、「もう少し、こうなっていたら・・・・」「こんな使い方をしたら面白いかも・・・・・」と、無責任に好き勝手を言う。
その無責任さが良いのだ。作った側の大変さなど判らないほうが良いのだ。消費者として、お金を出して買うか?買わないか?そんな消費者の意見が欲しいのだから、
また、他の職人メンバーからは、
「骨ヒゴを裏にしたら良いのでは?」
「此処の所に節が来るのが気になる」
もう少し、此処をこうしたら・・・・ああしたら・・・・・などと、同じ作り手の目線でアドバイスや批評が入る。
この籠を作ってきたのは、我が工房のマドンナ、月足さん。
私の中では、つい先日まで、NHKの朝の連続ドラマの「ゲゲゲの女房」役の、松下奈緒とイメージがダブってしまう人だ。
こうやって、本人に持ってもらうと大きさがイメージできますな。
私の批評は、もう少しコンセプトをはっきりさせた商品に、万人に買ってもらえる様な商品よりも、10人のうち、一人の人だけに買ってもらえる様な商品に、もっと、特徴を出して、この人だけに・・と提案できる作品にした方が良い。トイレットペーパーを入れたり、ワインを入れたり、・・・・などと、そんな売り方では売れないな!
値段設定が、中途半端だ。この値段で出して、たくさんオーダーが着たら、対応できないな・・
その他、具体的な製作アドバイスをさせていただいた。
みんなからの意見を如何、消化するか?は、本人しだいだ。
次回のミーティングでどんな形に進化しているか?楽しみだ。
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先日、何気なくブログの中で、「粋針」という言葉を使ったら、読者の方から、「すいばり」に付いて書き込みがあった。
「すいばり」という言葉は当たり前のように使っていた、竹細工をしていると、この言葉は良く出てくるのだが、これは標準語では無いそうだ。広島県・山口県・北九州あたりの方言だそうだ。
すいばりとは何か?と云うと、
竹や木を、繊維の方向に沿って割ります。その割れた面は滑らかではなく、繊維の切れ端なんかが出ていますよね。その面に指を添えて縦方向にすべらせ ると、多くの場合、数mmの長さの小さな繊維がちぎれて指に刺さります。竹の場合、痛みはあるがどこに刺さっているのかわからない状態。古い木では皮下に 黒い線が見える状態。放っていても痛い場合と、押さえたときに痛い場合とがあります。その刺さったモノを「 」と言います。
それは、「とげ」じゃないかって?
そう、「とげ」と言う人も多いことは知っているのですが、薔薇の茎についていて刺さると痛くて血が出るヤツと「 」が同じ言葉で表されるのは、ちょっと抵抗があります。
私は30年ほど前、広島県竹原市で7年ほど、竹細工を教えていた時期があり、その時、生徒から知らず知らずの内に、すり込まれてしまったのだろう。
それと、「粋針」は私の感覚的な造語です。「錐のように尖った棘が針の様に刺さる」と云うようなイメージでこの漢字を使ったのだ。
「すいばり」と云う言葉に興味を持ち、グーグルで検索してみると、「すいばりホームページ」なる物まであるではないか。上の茶色の文字はこのホームページからコピーしました。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~sasak/index.htm
面白そうなので覗いてみると、
こんな「すいばり」言葉を使っている分布地図まであったり、「すいばり」に変わる言葉が、地域ごとにかかれていたり、
特に面白いのは、このホームページを訪れた人たちの書き込みである。
それぞれの人が、「すいばり」という言葉で繰り広げるドラマが面白いのだ。
何か、こんな言葉を見つけると楽しくなりますな!
秋晴れの実に気分の良い天気である。
この天気の良さに誘われて、昨日、本日と外で食事をすることにした。ぽかぽか天気で、清清しい気分です。ピクニックみたいで、お弁当が美味しい。
さて、作業の方は?と云うと・・・・
昨日、立ち上げまでは無理やり教え込んでおきました。
「翌日、朝までには編み上げて来るように!」と云うのが宿題でした。みんな夜遅くまで頑張ったみたい、「夜中の3時半まで掛かりました・・・・・」と云う人も。
名前は勇ましいが一番控えめ風な虎岡さん、妙な座り方、ヨガのポーズのようにして座る虎ちゃん。
こんな座り方をするのに、「体は硬い!」とみんなが言う。今回の後継者育成事業でのグループ代表です。(連絡係?)
本日は、縁の仮留めをサンプルとして私が彼女の分をしてしまったので、悠然と構えていました。その余った時間で、削り残しのあったヒゴをシコシコとナイフで削り取っています。
一番、擬音を発するのが多いのが工藤さん。一見、見た目は「真面目そう」だが、だんだんと面白さが滲み出てきた。自分で作りたい物のイメージははっきりしているのだが、現実の自分の技術では達成できないもどかしさが、「ん~~、」「ひぇ~」「ふむふむ」「ググググググ」など、変な擬音を発している。おそらく本人は気付いていないかも知れない。
今日の一番の失敗は、私がカメラを持っていくのを忘れたことだった。今日の写真は携帯のカメラで撮ってみました。
後継者育成事業三日目、「次の授業までに編みヒゴを完成させてくること!」と宿題を出しておいた。
やはり、正解であった。1週間の間があったので、充分余裕を持って、全員が編みヒゴを完成させて晴れやかな顔で揃っている。
本日は、底編みと電気コテを使って、起こす事になる。
編むと云う事は、そんなに難しい事ではない。
ただ、最初は網目に目が付いていけないのだ。
見ていても、見えない。頭の中で、全体像が無いので、次に結びついた映像が無いので、間違いが判断できないのだろう。どんな世界でも、熟練者が見ると、「一目で違いが判る」と云うのは、長い年月の間に、いろんな角度から、全体像がインプットされており、その時その時、瞬時に違いが判るからだ。
真剣な表情で電気コテをあてる後藤君。今回のメンバーの中で、男性は一人だけである。元は事務系の会計の仕事をしていたそうだ。
「後藤君、ヒゴはどのくらい出来ている?」と聞くと
「はい、今出来上がったのが87本で、途中までのが42本です。」などと、いつ聞いても、細かい本数まで、言ってくるのが彼の性格を表している。
ヒゴ取りまで順調だった彼が、編みに入ってから、突然ペースダウン。
パソコンは、「何処か?一文字でも違ったら、先に進めない!」それと一緒で、彼の頭の中のコンピューターが、何処かが繋がらないでフリーズしたのだ。
片方の靴下が異様に長いのは何故だ?この靴下が今日の彼を表している。
もう一人、紹介。
元乗馬のインストラクターで、いつも元気な佐藤さん。前回のブログで、足に力が入りすぎていて、足でチョキを出していた娘だ。
眉間に皺を寄せ、険しい表情をして編んでいた。
その表情を取りたくて、カメラを向けたのだが、残念。カメラ目線に変わってしまった。
しかし、元気の良さはこの写真で取れました。「噴火した!」
昨日から、大きな花篭を作り出した。
お客様からのオーダーは、「迫力のある大きな籠」とだけ、デザインはお任せすると言うことです。
まぁ、楽しんで作らさせて頂きます。
いつも、長い材料を取るときは、屋外での作業になる。竹磨き、荒割り、荒剥ぎ、までは屋外で、
寒くなりましたが、まだ昼の日の当たるうちは屋外が気持ちが良い。こんな環境で作業が出来ることを幸せだと思う。
竹割りをしていると、撒菱(まきびし)が出来る。まきびしとは、忍者が用いる道具のひとつ。逃げる途中にばら撒くことで追手に怪我を負わせる物だ。
竹を割るときに、竹には節があるので、節の部分だけ包丁で削り取っていく。また、この節が硬いのだ。削り取った屑が、三角形になってまきびしの様な感じになっている。私は、裸足でうろうろする事が多いので、このまきびしを踏んづけると痛いのだ。
足の裏に食い込んで来る。
手にも、竹の粋針が刺さり、傷だらけになるが、ヒゴ取りをしている時が、精神的には、一番落ち着いているのかな?
我家の裏庭で撮影!
なかなか良い出来に仕上がりました。
この「合せ物」が一番手が掛かります。この提藍も、底籠と中籠と蓋、この三つがぴたりと合わ無ければ為らない。三つ、別の籠を作ったほうが、うんと簡単です。
漆を掛けて、室に入れていると、温度と湿度が変わるため、火曲げした角の部分が、若干変形してきます。
一日、室に入れておき、落ち着きを見て微調整です。
今回一番気に入っているのが、蓋のフォルムです。こんもり膨らんだ形が可愛いでしょ!
来週、お客さまのところに送ります。
お待たせしました。
さて、今日からは「荒物の花篭」と、大物に掛かります。
昨日は、仕事をして、午後からは別府市内へ外回りの仕事をすることになった。
私のところは、10月の決算で、だいたいが、この11月中旬には、決算書類を書き上げている。その中で、どうも1件、支払われ過ぎている取引先がいる。
電話で確認しても、いまいち判りにくいので、パソコンを持って取引先に・・・・・・
如何いう訳か?判らないが、昨年の11月に間違いで振り込まれた物が判明した。そのまま、「貰って置けば良いのに!」と思うのだが、そうは行かない!やっぱり、気持ちが悪いのだ。
あ~、これで一安心。
それから、市内で買い物をし、少し時間があったので、散髪をした。
散髪と云うのは、「犬のおしっこ」と一緒で、同じところに行くものだ。変なものである。普段、私は大分市内の行き付けの散髪屋に行くのだが、今回は大分に行くほど時間は無いので、近場の目に飛び込んだ散髪屋に入ってみた。
散髪屋さんと云うのは、実に多いものですな。車を走らせていると、次から次へとくるくる回る散髪屋さんのストライプの看板が目に付く、
こんなに多くては、本当に過当競争の業種だなと思う。
今回入ったのは、「大衆理容」全国に沢山展開さえているお店だ。お店に入ると自動販売機があり、チケットを買う。
カットのみ、丸坊主、カットと髭剃り、パーマとかメニューがあるのだが、今回は一番早くて安い「カット」を選んだ。値段は、何と990円。
散髪屋さんと云うのは、世間話が好きな人が多い、職業柄、話をしながら間をつなぎ、お客様をリラックスさせているのだろう、しかし、あんまり、関係の無い人と、世間話をするよりは、ほおっておいて貰いたいお客さんも沢山いる。
私はいつも「横と後ろをさっぱりしたいので刈上げて、前髪は眉毛より下がらないように!」とオーダーする。今回、私の頭をカットしてくれたのは、もう、70台のおじいちゃんだった。動作はゆっくりしているが、その分丁寧な鋏さばきで、刈上げてくれる。バリカンである程度揃えてから、鋏で綺麗に調髪していく、最後に襟足と鬢に剃刀をあて、出来上がり。物の、20分くらいで終了。
以前、美容室で散髪したことがあったが、鋏はほとんど使わずに、電動のスキカルみたいな物だけで終わったことがある。もちろん、美容室なので髭剃りは無い、これで3500円取られた時はがっかりした。
その時に比べれば、時間とサービスと値段が比例している「大衆理容」もなかなかの物であった。
家に帰って見ると妻が
「あらっ、すっきりしたわね!何処でしたの」ってさ。
夕方、バタバタバタと慌しく妻が私を呼ぶ!
「見て!虹が出てるわ!見て!」と
工房から出て、東の空を見上げると・・・・・・・・・・・・・・
最近は、工房に篭って、籠つくりとパソコンで、来年からのパンプレット作りなどの作業に追われている、そんな時、こんな自然現象は、心にほっと一息の休息をくれる。
昨日から、急に寒くなり、朝起きた時は、屋外の気温はもう氷点下になっている。
私の住んでいる所は、標高が530メートルあるので、夏は涼しいが、冬は相当寒いのである。
冬になると、暖房費がままならない!工房と家との両方でストーブを使うので、毎月5万円から6万円くらい、灯油代がいる。以前、薪ストーブを使っていた時期もあったが、生活環境の変化で使わなくなってしまった。
先日、友人の家に行った時、立派な薪ストーブがあり、「これは暖かくて良いよ!」と言われたが、薪を調達するのが大変で、薪を集める軽トラックから用意しなくてはならない。薪になった物を買ってくるとなると、それこそ、灯油代以上の経費が掛かってしまう。
工房でも、大型の石油ストーブを使っていた時期もあるが、これもこのストーブ一台で、毎日20リットル以上使ってしまうので、取り外した。現在は、工房を小さく区切り、小さなストーブをあちらこちらに置いて、効率よく使う様にしている。
本格的な寒さはこれからだ!
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