やっと終った今年のシーズン。竹工芸という性質上、どうしても春から夏にかけて目の回るような忙しさが続く。しかし、これから半年はしっかりと来年に向けて作品作りをしていかねばならない。売れるときにしっかり販売して、売りにくいときはしっかり物作りに励む、このパターンが良いのかも知れない。
東京の催事を終えて、そのまま大分に帰る予定であったが、急遽、予定変更。朝一番の新幹線で大阪に向かった。兼ねてから親交のある「ICHIROYA・COM」の社長、和田一郎さんに会いに行った。若くして、インターネットの世界では、知る人ぞ知る、知らない人は知らないが、起業3年にして3億もの売り上げを上げるショップを作り上げた天才だ。私の知っている数少ない「IT長者」だ。次から次へと彼の頭の中では事業が広がっていく。只今、彼が成功したノウハウを独立を目指す若者に惜しげもなく公開している。もし、あなたが、独立して新しい事業を起こそうとしているならば、是非、彼の「ドリームゲートの起業家100人挑戦日記」 http://dblog.dreamgate.gr.jp/user/e179/e179/ を読んでみると良い。
大阪、富田林にある彼の会社を訪問した。若いスタッフがパソコンに向かい英語の文章を次から次へと打ち込んでいる。隣の部屋では3人がそれぞれに作品の撮影をしていた。活気溢れた雰囲気だ。日本の古布や骨董品を海外に向けてネット販売している会社だ。彼が始めて私の工房へ来た時言っていた言葉が印象的だ。「私はたまたま、英語とネットと古布の三つを扱う事ができました。このうち、二つを得意とする人はたくさんいます。しかし、小さなことでも三つの物を組み合わせて商売すれば誰もいない新しい商売が作れるんです。」うーん。唸ってしまいますよね。
今回、一郎さんから抱えきれない位のノウハウを頂き、本当にありがとうございました。特に奥様からは優しい笑顔を頂き感謝しています。
竹工房オンセ