松坂屋の催事最終日にたった一人の甥っ子「啓一」が訪ねて来た。 「男子、三日会わざれば活目してみよ」と諺があるように、随分成長した。今年の1月に名古屋に来た時には、まだまだ、わがまま放題の現代っ子であった。お婆ちゃんと母親との3人暮らし、甘え放題であったのだろう。私と話す時でも、「てゆーか?」「じゃない?」など、学生言葉そのまま、敬語などまったく使うことが出来なかった。
ところが、この4月から大学に入って滋賀県で一人暮らしを始めた。介護の仕事に付きたい様だ。「家を出て、生活するという事がこの甥っ子には始めての経験で随分彼を成長させてくれたようだ。言葉使いが全然違っていた。私にも以前の学生言葉はなく、きちっと敬語を使う。「ウーン!」たいしたもんだ。母親である姉からも「男の親戚はお前しかいないので、いろいろ聞いてくれ!」と頼まれていたが、世間でもまれることが一番彼のためである。嬉しくなって小遣いを30万円も上げてしまった。
松坂屋の催事を5時で終了して、業者の人全員が戦闘態勢である。何故か、その日名古屋に泊まらなくてはいけない人も必死で片付けている。私も6時には松坂屋を出て、名古屋駅から新幹線に飛び乗った。今日は京都に住む、親友の恵文さんの所にお泊りである。8時前には京都駅から地下鉄で松ヶ坂まで着き、そこまで息子の「恵三」が迎えに来てくれていた。
今回、京都まで足を伸ばしたのは、ただ単に恵文さんとお酒を飲むためでなく、娘の「楓子」ちゃんとお話するためだ。20歳の彼女は現在大阪外大の学生で高校時代にイタリア留学をしていた。日常会話はぺらぺらなので、11月にミラノで開催する我々の竹の展示会へ通訳として参加してもらうことになっている。その打ち合わせを兼ねてやって来たのだ。「たこ焼き頭」の親父には似つかない、しっかりした娘である。笑顔の中にしっかりとした目が輝いている。好奇心旺盛で、自分から人生を切り開いて行く娘だ。とても逞しいサポーターができたものだ。彼女と打ち合わせした後、彼のお店(http://blog.livedoor.jp/ichinan/)の常連さんの一人である 「あずみ」ちゃんも交えて盛り上がった。彼女は「花火師」である。若い女の子の花火師と言うのは大変珍しい。可愛い顔をしているのに、会社では一番はっきりと意見を言うそうだ。「社長にも、公私混同するな!」とか言いたい事をきっちりと言うタイプだそうだ。先日の「和民」の一件 http://once.blog.ocn.ne.jp/ajimu/2007/07/post_4bc9.html#comments の話になった時も大盛り上がりであった。
随分楽しい時間を過ごさせて頂いたが深夜1時を過ぎる頃になるともう眠くて眠くて、考えてみると20時間以上起きているのだし、2週間の緊張した催事が終ったばかりである。ついにノックダウン。お休みなさい。
小遣いの30万円は打ち間違いでした。0を多く付けてしまった!
竹工房オンセ