高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

この顔を見てピンときたら110番

2006年05月29日 06時17分32秒 | 職人仲間

大阪、梅田の阪急で「日本の職人展」が行われている。ここは来客数では西日本一、いや、日本一かも知れない。ターミナルビルということで朝のオープンから閉店までお客様が途切れることは無い。現在改装工事中で5年を掛けて半分ずつ工事をしている。その分いつもより催事場も狭くなり、私の売り場も驚くほど狭く作品も普段の半分しか並べる事が出来ない。残念であるが、与えられた条件の中で頑張るしかないのだ。そんな中、広い場所をゆうゆうと使って涼しい顔をしている男がいる。日本で唯一の手織り絨毯を作っているのだが、品質は最高級品である。

見て、このニヤケタ顔。良く仲間内で飲みにいくのであるが、彼が一番ニコニコしながら言うことがキツイ、にっこり笑ってグサッ、グサッと人の気持ちに短刀を突きつけてくるのである。「みんなこの顔を見てピンと来たら100番」ですよ。  でも、愛すべきキャラクターでもある。

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先客万来

2006年05月28日 19時24分00秒 | お客様

このお客様は2年前に私のバッグを買ってくださったお嬢さんです。若いのにモノを見る目があり、しっかりした人です。こんな年頃の子はブランド物とかに目が行ってしまって、なかなか手作りのモノに目が行かないようだが、本物を見る感性を持ったお嬢さんで、嬉しくなります。

今日は20年間、会っていなかった友人が訪ねてくれた。お互い20年の歳月で少し見た目は変わっているのだが、少し話しているうちに昔に戻ってきた。ずっと、音信が途絶えていたのだが、私のブログから私が大阪に来ることを知って来てくれたのだ。インターネットの広がりは凄いね。また、全然知らない長男の高校のPTAからブログに書き込みがあったり、今日は思いがけない出会いがあった日である。千客万来、感謝感謝である。

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明日の記憶

2006年05月26日 19時21分20秒 | 映画

昨日、一日中自転車に乗っていたのでお尻が痛い。朝、実家を出て江南駅へ。荷物が大きいのでタクシーでも呼ぼうか?と思ったのだが、母が自転車の後ろに積んで駅まで送ってくれた。重たい荷物なのでフラフラしているのを見るとかえって気が気でない。名残惜しそうに見送る母と分かれて名古屋に向かう。今日は22時くらいから大阪のデパートの飾り付けである。時間が余ったので今話題の「明日の記憶」を見た。渡辺謙主演、樋口可南子助演、若年性アルツハイマーに掛かったやり手営業マンの話である。最近、私も少しずつ、物忘れが感じられる時があるのでなんとなく気に掛かる。樋口可南子が実にいい表情で奥さん役を演じていた。さくら、電車、ねこ」この言葉は映画の中でドキッとさせられる。ぼちぼち、50を過ぎた同級生諸君、一度見てみると良いよ。   映画館の中を見回すと60台から上の人ばかりで満員である。みんな、本人か身近な人に思い当たる節があるのだろう。

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おめでとう

2006年05月25日 19時16分00秒 | 家族

5_

叔母さん夫婦、この叔父さん、叔母さんにも小さい時から可愛がってもらった。もうすぐ孫が生まれるそうだ。デトロイトに住む長男夫婦に始めての子供が生まれるのだ。私のいとこになる夫婦だが、結婚する前から私のところに遊びに来てくれ、奥さんの順ちゃんが本当に気だてのいい可愛い子だった。無事に元気な赤ちゃんを産んで下さいね。そういえば、ドイツでお世話になっているエミさんも来月生まれる予定だったよな。アメリカとドイツ、世界の反対側に住む二人から新しい命が誕生する。ブラボー。


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親孝行

2006年05月25日 19時03分00秒 | 家族

先週まで毎日愚図ついた天気が続いていたが、今日は快晴。ハイキングに最高の天気になった。慣れない親孝行などをしようと思うと大雨になることが多いのだが、神様も私の気持ちを察してくれたのだろう。朝、9時半に出発。母親と2台の自転車で岐阜県の各務原に向けて出発。77歳にしては元気が良い、ドンドン進んでいく。坂道も全然スピードが落ちない。心地よい風を受けながら、自転車を漕ぐ、母の後姿を追いながら50年間のいろいろな思い出がよみがえってくる。不思議な時間であった。

5_91 木曽川を渡り約一時間くらいで目的地の不動様に到着。自転車はそこに置き、今度は二人で山歩き。遊歩道を出てくると今度は木曽川沿いを歩く、取り留めの無い会話が続き、私の小さかった時のことや、家族のこと、2時間半ほどゆっくりと話しながら戻ってきた。もう一度自転車に乗り換え江南市に戻った。右へ左へと小道をジグザグに舵を取る母親、軽く昼食を取り、また、10キロほど離れた親戚の家に向かった。ここでもいつも私のことを応援してくれている叔母が待っていた。血のつながりとはありがたいものである。もう一軒、下の叔母さんの家を訪ねて家路についた。家に帰り着いたのは5時くらい、結局、母親と二人で丸一日動き回っていた。

少し気になるなることを母親が言っていた。「あんたが私と二人で歩こうといってくれた時、『あー私も年をとって見えるんだ。』今のうちにいつ逝っても良い様に整理しとかなくては」と。変に私が親孝行の真似事などしようと思ったことがかえって母親に老いを実感させてしまったのだろうか?


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名古屋へ

2006年05月24日 19時07分00秒 | 出張

相模原から次の展示会まで2日間の空きが出来た。一回九州まで戻って翌日大阪に飛ぶというのも、時間的に金銭的にもったいないので2日間のオフにした。予てから考えていたのだが、名古屋の実家により少し親孝行の真似事でもしようか?と計画した。歩くことの好きな母と二人で山登りでも使用かと考えていた。昼過ぎに名古屋に到着、少し時間があったので栄町のコナミスポーツクラブに行ってみた。まず、30分ほどウォーキングとジョギング、その後30分水泳をした後、面白そうなのでボディコンバットというキックボクシングのような動きでパンチやキックの型を音楽に合わせて体をうごかすのであるが、これが本当にキツカッタ。50過ぎの鈍った体にはキツカッタ。もう最後の方はたっているのもフラフラだ。こんなことでは明日の本番が心配だ。

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シルヴ・プレ

2006年05月22日 23時06分00秒 | 友人

20060522212114 今日は5年前、パリでグループ展をしたときにお世話になったアンドレさんが来てくれた。この人は日本人より日本人らしさを持ったフランス人である。細かいところまで良く気がついて、ストレートな感情表現はあまりせず、心使いをしてくれる人だ。 簡単なフランス語を教わった。何か物を下さいと言うときは「新聞おくれ」と日本語で言うと通じるよ と教わった。確かに下手な発音のフランス語で話すより通じますよ。一回試してみて。 5年前にパリに行った時はまだ子供も小さくて、下の子供が水疱瘡になり、家内は看病でパリ滞在中ほとんどホテルで過ごした。私は長男をホテルから連れ出し、ディズニーランドに行ったり、オルセー美術館に行ったりしたが、長男にとってはホンとにつまらない時間だったのではないかと思う。  時代は流れるものでその時の長男はもう、高校生になった。同じく、アンドレさんも時代が流れ、なんと「こんな若くてきれいな人と結婚したのだ」おめでとうございます。仕事が終わったあと、食事をご馳走していただいた。なんとも幸せそうではないか。今日の頭はよりいっそう輝いてましたよ。 お幸せに!

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八の字まゆげ

2006年05月21日 20時00分00秒 | 職人仲間

見るからに柔和なこの人、福井県の大阪唐木細工の伝統工芸士である。今回相模原で始めてお会いした方であるが、ゆっくりした話口とこの八の字眉が表す通り、優しい人柄が周りの人を引き付けている。この会場でも 職人さんというよりは人生相談所みたいな存在になっている。お客様の中には3時間も4時間も話し込んでいく人もいる。「きっと、商売としては上がったりだろーな」と人事ながら思うのだが、そんなことはおくびにも出さない。「えらい」。いつか私も人生相談所の様な存在になれるのだろうか?

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アタッシュケース その2

2006年05月20日 07時21分16秒 | 竹細工作業工程

5_021東京のお客様から注文されているアタッシュケース、前回よりも縁が付いて相当形が出て きた。今日はこれにつける金具の打ち合わせ。神奈川在住の彫金作家にデパートまで来てもらい試作の金具を当てながら細かい調整、どの部分にビス穴を掘るのか?厚みは何ミリにするのか?現物に合わせていくと思わぬことが分かりミリ単位で確認できた。

5_022 新しい物を作る時は普段の作品作りの3倍手間が掛かる。ちょっとしたことが分からず作り直し作り直しと手間が掛かるのだ。しかし、この失敗が私のノウハウになっていくので、今回苦労した経験がまったく違う時に生きてくることがある。 この写真の試作品もお客様に渡すものではなく、試作のサイズを割り出すものだ。この試作の失敗からデータを取り出し本番作り、まだまだ先は長いや。

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でっかい顔見っけ! その2

2006年05月19日 23時23分00秒 | 友人

この顔を載せるのも2度目になる。前回は私が新宿に出張した時であるが、今回は相模原。必ず関東方面に出張するとやって来るこのでかい顔。自称「焼き肉好きの翻訳家」。今回も早速、焼き肉屋へこの写真ではカモフラージュのためねぎを持っているが、すさまじい勢いで焼き肉を平らげていく。恐ろしい。焼き肉屋のメニューを持って、ニッとしながらここからここまでといって一気に10品くらい注文する。私に回ってくるのはモヤシナムルくらいだ。しかし、この恐ろしい食欲を見ていると楽しくなる。(気持ち悪くなる人もいるが)以前、横浜の焼き肉屋で二人で食べていたら、見ず知らずの隣のテーブルの老夫婦が「良かったらこれも食べませんか?」と差し出してくれた。おそらく、老夫婦から見て彼の食べる勢いというか、エネルギーに圧倒されたのだろう。顔中を使って本当に美味しそうに食べる。私も彼と食べるのは好きだ。生きるエネルギーが伝わってくるから。

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人は見かけによらない

2006年05月17日 18時22分00秒 | 職人仲間

見るからに三角目で四角い顔のこの人、東京のブラシ屋さんの職人で一日中ショーモナイ駄洒落を言っている人だ。駄洒落のレベルはあまりたいしたこと無くて、一日一緒にいればもう充分というレベルであるが、その彼が一生懸命葉書を書いている。「何を書いているのだろう?」と覗いてみると、漫画とその下にコメント、何枚も何枚も書いている。彼に事情を聞いてみると、大学生になった息子に毎日出しているそうだ。4年間出すつもりで現在700番台に入っているらしい。「すごい」そんな思いが駄洒落しか言わない彼の頭の中にあったのか?本当にうなってしまった。漫画もなかなかのもので700枚も描くうちにうまくなるのだろう。このねた探しをするために周りの風景や時事、人間を斜めに見ているようだ。息子さんの反応は?「最初は全然相手にされなかったが、だんだん溜まっていった葉書を友人が読んで お前のお父さんすごいな 今は友達達がある程度溜まってくるのを楽しみにしているそうだ。絶対息子にとっては宝物になると思うな。

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コナミ

2006年05月16日 22時58分00秒 | 健康・病気

今年の12月にもホノルルマラソンに参加してみようと、また、こりもせず考えている。キツイバッカリ、足は痛いは腰は痛い。何の為と言われても返す言葉は無い。それでも、性懲りも無くまた、行ってみようかな?  今日から神奈川県の相模原伊勢丹にやってきた。今日は飾りつけだけで、いつもの営業時間より早く仕事が終わったので、相模原にあるコナミスポーツクラブに始めて行ってみた。まず、手始めに30分ほどプールでゆっくり泳ぎながらスタート。その後、プールで始まった「アクアビクス講座」に参加してみた。30分間水の中で飛んだり、跳ねたり、もうクタクタだ。でも、こんなことに参加しない限り30分も続けて運動すること無いよな。  少し、足が諤々しながらジムのトレーニングを続けてやってみた。テレビ画面の付いたウォーキングマシンを30分ほどこなし本日はおしまい。心地よい疲労感を感じながら帰り道を歩いて返った。これからも全国に出張があるのだが、どの地域に行ってもコナミはあるので続けていこう。

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鏝絵

2006年05月16日 16時44分00秒 | 安心院

私の住んでいる大分県安心院町は全国的にも鏝絵で有名な町だ、町内に100点ほどの鏝絵がある。鏝絵とは左官屋さんがコテだけで漆喰などを立体的な絵に仕上げたものだ。新築した時に「家内安全、長寿」などを祈願して作ったものだそうだ。今まであまり興味を引く鏝絵をあまり見ることは無かったが、今回出会ったこの鏝絵は構図的にも、力強さ、繊細さ、表現力どれをとっても群を抜くものであった。作者のプロフィールを呼んでみると「事故に合い、九死に一生を得た。本当に人生何時死ぬか分からないことを実感した。それなら、本当にやりたいことをやってみようと鏝絵に一生を捧げる決意をした」とある。確かに作者の人生観が作品に伝わり迫力ある作品になっているようだ。

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アタッシュケース

2006年05月14日 06時01分00秒 | 竹細工

只今、製作中。何を作っているのかというと、アタッシュケースを作っているのです。東京のお客様からの依頼で、大変こだわりを持った方で「今までいろんな方にお願いしてきた5_002 が、まだ誰も作ってくれない!是非、作ってくれ!」と依頼を受け、只今製作中。この写真は蓋と底になる部分を編み上げて縁を乗っけてあるところです。ここまでは比較的簡単に出来ましたが(簡単といっても慣れていて簡単という意味です)、問題はこれからです。二つをピタッと合わせる細工が大変です。蓋の方を一辺に付き0.5ミリくらい大きく作るのが味噌かな。実は同じ大きさで作ったらぴったり合いすぎて開かなくなってしまった。

最大の難関が丁板の所とケースの止め金具です。これは私は作れないので、今、神奈川の彫金をされる作家さんに依頼している。もうすぐ試作品が出来るので、その金具と竹バッグの部分をどう合わせていくのかが、一番の難関と思う。まだまだ、問題は沢山あるのだが、持手をどうやってかっこ良く取り付けるか? 置いた時に足になる部分はどうするか? 開けた時に繋ぎになる内布の加工、などなど問題は山積みだ。クッソー。でも何かファイトが沸いてくる。やってやる。作ってやる。

次回はもう少し進んだところを写真で公開します。同時進行でワンちゃんを入れるキャリーバッグも製作途中です。愛知県の「Y」さん待っててね。

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カッコー

2006年05月12日 05時10分00秒 | 安心院

今週はずっと愚図ついた天気がつづき、どんよりしている。そんな中今日だけお日様が見える日だ。染色は今日しかない。ということで朝から染色釜に火をつけて外仕事。染料も新しくすべて入れ替えて、一から準備をした。やはり、染め上がりが美しい。天気が良いし、仕事もうまく進んでいる、それになんと、「カッコー、カッコー」と今年初めてのカッコーの声を聞いた。もう初夏なんだ。Photo_37

家の軒先にツバメの巣が出来ている。ピヨピヨ小鳥の声が聞こえてくる。高さ10メートル近くあるところなのでうまく写真が取れないが声だけは賑わしく聞こえてくる。今年は鳥の声に囲まれた初夏になった。

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