「道に迷った時は、原点に戻れ!」と、云いますが、
やはり、私は竹職人です。
もう一度、竹の割り剥ぎ、ここが竹職人の原点に為ります。
最近は、細かい細工物が多く、あまり、荒物の作品を作ることが少なくなりました。
今回、久しぶりに荒物の花籠を作ることにしました。
2メートルほどのヒゴを500本ほど、巾は8ミリ、厚みは1.4㎜を二枚剥ぎのヒゴです。
これだけのヒゴを取るには、一日がかりです。無心に為って、竹を割り、竹の曲がりに沿うように割っていく、竹の性質を感じながら剥いでいく・・・・・・
この竹と語らいながら、ヒゴ取りをしてる時が、一番無心で充実している時かも知れません。
久しぶりの荒物のヒゴ取りですから、結構、手には擦り傷が絶えません。
竹の厚みは、裏の方と、元の方では相当違います。
厚みのある元竹は、2回剥いで、1.4㎜にしていきます。
厚みの少ない裏竹は、一回で1.4㎜に剥いでいきます。
昔は、こういった基本的な作業の繰り返しで、割り剥ぎを体に覚え込ませて行きました。
繰り返し、繰り返し行う作業の連続、体で覚え込んだものは、染みついた物に為りますね。
しかし、還暦を前にすると、一日中、足剥ぎをしていると、ちと、腰が痛い・・・・・(;^_^A
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