高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

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沖縄通信 3  忌引き記事

2013年09月28日 08時08分17秒 | 出張

沖縄諸事情2
沖縄の人は、朝起きたら最初にすることがある。
それは、新聞の忌引き欄を読むことだ。
沖縄独特の習慣で、人が亡くなった時、必ず、
新聞告知をするのである。本土でも、大きな会社の会長とか、社長が亡くなった時は、こういった死亡告知をすることが有るが、一般の人の死亡告知をすることは、まず、あり得ない。

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ところが、沖縄の場合は、必ず、この忌引き欄に記事を掲載し、<wbr></wbr>多くの方に見てもらう。そして、その記事の中に書かれている、<wbr></wbr>序列であったり、続柄が、下手な三面記事を見るよりも、<wbr></wbr>ドロドロとした人間模様が表れているという。

本来は、喪主であると思われていた人が喪主に為らずに、
<wbr></wbr>違う人がなっていたり、親戚筋の筈なのに、<wbr></wbr>名前が掲載されなかったり・・・・・

この、告知記事の中には、
<wbr></wbr>その家の隠された歴史が見えるというのだ。

沖縄では、血縁関係を異常に大切にする。
<wbr></wbr>歴代の一族を結び付ける「門中」
門中で共同の墓(門中墓、いわゆる亀甲墓あるいは破風墓)
<wbr></wbr>をもち、かつては同一の墓に入った。<wbr></wbr>門中の結束は固く奨学金を出し合ったり、<wbr></wbr>託児所を作ったりもする。女性の側から見れば、<wbr></wbr>女性が門中を継げないなど、現在の一部の視点から見れば、<wbr></wbr>差別的な制度とも考えられる。現在は、<wbr></wbr>門中意識は次第に薄まってきている。


「ある古老の口癖は『お前たち、
<wbr></wbr>世の中に恥じるようなことをすれば、<wbr></wbr>お墓に入ってからご先祖様にしかられるぞ』というが、<wbr></wbr>門中の人たちの素朴な死生観を示していて興味深い。」 同じ墓に入る仲間意識は強固なものがある。

この門中をたどって行くと、自分の先祖がわかってくるようだ。


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