毎年、最後のミーティングは全員集合で、昼から大掃除、4時から1年を振り返ってのミーティング。その後、「滝見苑」という工房近くのお店で忘年会である。
朝から、15人のメンバーと一人ずつ、今年一年の状況と来年に向けての要望、気が付いた事など、みんなが居る前ではなかなか言えない様な事を拾いあげるよう、20分くらいずつ個人面談している。各人がそれぞれに置かれた状況が違うので、その人にあった工房との関係作りを話し合う事になる。若く、独立に向けて巣立ちを準備する者、まだ、入ったばかりで取り合えず一つでも作れるレパートリーを広げたい者、年齢を重ねて自分の体力に合わせて出来る範囲でと考える者、ｅｔｃ‥‥。
竹工芸の生産性というのはまだまだ、究めて低いのが現実である、その中から、一つずつ、改良して、ここまで来たのだが、世間の賃金体系から比べるとまだうんと低いものである。しかし、物作りは買って頂く相手があってのことだ。生産賃金を上げて、販売価格が高くなってしまうと、お客様には納得してもらえない。何時も、少しでも工房のメンバーが働き易い環境になるように考えるのだが、現実とのギャップを感じてジレンマに陥るのである。
また、来年は今より1段2段ステップアップできるように一つずつ改革していくしか無いだろう！
忘年会は安心院名産の「すっぽん鍋」をメインに宴会料理を頂いた。今は飲酒運転の規制が激しい御時世なので、16人中お酒を飲んだのは6人と、盛り上がりに欠けるのか？と思ったのだが、何の事は無い、飲まない人も酔った人以上に盛り上がっている。私はカラオケとかが嫌いなので、食事がある程度落ち着いたら、先日放映された「ミラノ」の録画を流しながら、その後は全員参加のゲームで楽しんだ。5時半から開始して、気が付くと10時近くまでワイワイガヤガヤと楽しんだ。また、来年も気持ちよく一年を締めくくれる事を願って！
一つ、大失敗は私がデジカメを持っていくことを忘れてしまったため、今年の忘年会風景を一枚も残すことが出来なかった。残念！
小さな工房ですが、今の世の中に少しでもマッチした形の中で、若い人が精神的にも収入的にも竹細工を続けていける環境作りをして行きたいと思ってます。しかし、余りこちらが手を掛けすぎると栄養過多で良くない面もありますので、試行錯誤しながら来年もやっていきます。
お二人、両先輩には来年もお元気で活動されますことを！ 良いお年を！
すべて親方に合わせと云うか。ま～それはそれなりに、またよかったかも知れませんが。
でもオンセさんのように、毎年、働いている職人さんの要望や意見を聞いて話し合うことは、今の時代に適応した良い方法だと思います。来年もますますのご発展をお祈りしていますよ。 浅井