高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

大島紬 

2011年09月27日 12時46分01秒 | 職人仲間

今回の催事で、もう一軒紹介。
お隣に出店しているのは、奄美大島から「大島紬」の元(はじめと読む)さん。
実に柔和な表情で接客をされる方だ。息子さんと二人で来られている。

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私が、目を見張ったのが、元さんの着付けの凄さだ。
お客様が、大島紬に興味を持っている時に、ただ、反物のままでは平面的なので、実際に着物になっているか?の様に、クリップで留めて、あっという間に・・・・本当に着物を着ているか?と、見間違えるほど作り上げていく。
その手際の良さに、ほれぼれするのである。
今までにも、他の着物やさんが着付けるのを見てきたが、この元さんの着付けはまるで次元の違う・・・・・名人技である。

お客様は見事に、仕立てあがった着物を着ている様に錯覚し、また、元さんの巧みな話術と、柔和な笑顔、手際の良い技に酔いしれていくのである。
この着付けには、感服いたしました。

元さんとお話をしている時に、会場内を着物姿の若い女性が通りがかった、素人の私が見ても、着物の着方が変である、
そこで、元さんに

「あの娘さんは、まだ着物を着付け無いのでしょうね。」と聞いてみると、

「そうですね、まだ着物を着始めたばかりでしょうね、
何処かの着付け教室で習い始めたのでしょう。
本人は、着物が着たくて着たくて仕方がないのでしょう。
着物が着崩れた時に、まだ直し方が判らないから、ああなるのですよ」

「やはり、着慣れてない人の着物は何か変ですね。」

「そうですね、しかし、着物は慣れなんですよ。着ているうちに自分の着方が判ってくるものなのです。
最初は下手なんですが、それを見守ってあげなきゃいけないんです。
芽を摘んじゃ、いけないんです。」
「私も、昔は芽を摘んでしまった時期もありましたよ。」とニコニコ笑いながら仰る。

元さんの人柄が出ているお話であった。

みなさんが、こんな素敵な販売が出来れば良いのですが、そうはいかない。
お話を聞いてみると、大島紬を取り巻く環境も実に厳しく、市場が小さくなっているのだ、最盛期には奄美大島だけでも、24万反の生産があった大島紬も、現在は8千反にまで減っているそうだ。実に30分の1の規模になっているそうだ。
厳しい現実ですな!

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2 コメント

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  ハイサーイ おひさしぶりです。 (高江洲康彰)
2011-09-28 00:32:06
  ハイサーイ おひさしぶりです。
 ここ沖縄も、朝、晩は肌寒くなりました。それでも10月末までの 日中は、まだまだクーラー必要です。
 相変わらず勢力的に日本全国、飛び回っていますね。
 宿泊先の廻の朝の散歩から、昼は職人としての仕事、夜は
 グルメとしての仕事?いいですね。朝と夜だけ、私と代わって
 もらえませんか? 毎日ブログを覗いていると、雅人さんの友人
 行く先々で出会う人々、そこでおこる、いろんな事が自分で体験
 したように身近に感じるんですねー。
 沖縄でもぜひ展示会をやってください。待ってますよ。

 
返信する
康彰さん (ティディベア)
2011-09-29 12:52:04
康彰さん
ご無沙汰しています。お元気ですか?
今回は、書き込みありがとうございます。
先日、息子さんと会いました。次回は時間を作って、「一緒に飲みましょう!」と約束しています。

沖縄にも、また行きたいです。
その時は、ゆっくり時間をとっていきますので、お付き合い下さい。
ありがとうございました。
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