2011年の映画です。ちょっとアポカリプス的なのかな。。。そして、いまこのコロナウイルスの時代からみると、より気味の悪い映画にも感じられます。
ちょっと薄い感じのいい男のユアンマクレガーがシェフのマイケル、セクシーな美人のエバーグリーンが感染病理学者のスーザンです。この二人が出会って恋をする。。。という恋愛映画ですが、そこに+して、世界中に最初は臭覚が消えてしまうという、不思議な感染症が発生していきます。そして、臭覚から順番に味覚、聴覚という順番に体から感覚が消えていくのです。そして、その感覚が消える前兆として不思議な感情がわいていくのです。
悲しみにくれ、涙を流すーーそして聴覚を失います。
異常な飢餓感に襲われる --味覚が失われます。
大きな怒りが湧いてきますーー聴覚が失われます。
その間も、シェフのマイケルは料理を続けていくのです。人間って結構タフなのかもねーと思わせてくれるんです。たとえ、味覚が失われてもみんなと一緒に食事する意味がでてきたり、聴覚がなくても身振りで意志の疎通を行ったりと生き延びていくんですが。
聴覚が失われる前に怒りにとらわれたマイケルはスーザンと大喧嘩をしてしまうのですが、そこへ、突然の幸福感が湧いてきます。自分はなんて彼女を愛してるんだ!! もう一度会って誤解を解きたい、そして同時期にスーザンも同様にマイケルを探し出します。
そして 二人がお互いを見出して、手を握ろうとする瞬間に二人の視覚が消えてしまいます。
END
本当に全人類の視覚が失われてしまったら これはもうすべて破滅ですね。恋人二人はしばらくは二人で愛し合えると思いますが、その後はいったいどうなっちゃうの? まだ目の見える人たちが見えなくなった人たちを保護することができますが、全員見えなくなっちゃうことになると これは もう なにもできなくなりますよね。
その後の二人を思い描くとかなり 怖くなります。だって破滅しかないのですから。
なのでちょっとぴり 怖くなる映画でした。イギリスの灰色っぽい風景が枯れた感じで素敵です。そして、感染症の蔓延ということでだんだんマスクをする人がふえていくんですよね。これがちょっと 今コロナの時代を感じさせて気味が悪くなりました。最後が本当に切ないえいがです。。。