自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
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野村尚 著『龍時01-02』

2004-11-14 16:29:11 | 小説

近年日本サッカーのことを考えると中田英寿選手の活躍をはじめ、Jリーグでプレーしていた選手が
海外チームへ移籍することがマスメディアに載ることが増えてきた。最近では、大久保選手がスペインリーグ
のマジョルカに移籍することが決まり、話題となっている。そこで最近、読んだサッカー小説を紹介したい。

野村尚氏が書いたサッカー小説、『龍時01-02』、『龍時02-03』、『龍時03-04』を読んだ。

スポーツ・グラフィックナンバーなどで連載されていたサッカー小説。主人公の志野リュウジは、父親の影響でサッカーをすることに魅了され、高校で埼玉県県内有数の強豪サッカー部に入部する。そして、17歳のとき17以下の日本本代表に召集され、同年齢のスペイン代表と親善試合を行った。そこで龍時は日本サッカーに対する考え方に嫌気が差し、防御より攻撃重視のサッカーを行うスペインサッカーに心を奪われて、単身スペインへ渡る。ドリブルを武器に這い上がり、スペイン一部リーグチーム、ベティスへ入団する。この小説の見所は迫力ある各選手のプレー描写だけではない。
主人公龍時と父、母、妹との家族関係、恋人の描写も面白い。毎年一冊出すと著者はあとがきで言っているので、『龍時04-05』が待ち遠しい。