自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
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UAと夏木まり『表現者』

2005-06-11 01:54:56 | アート・音楽・写真
歌手のUAが女優の夏木まりと対談したという内容の記事を
朝日新聞(10日金曜夕刊)でよんだ。

とても、両者の発言が印象に残ったので、書き留めておきたい。

~省略~
夏木「普段はどんな音楽を聞いているのか?」

UA「アマゾンのインディオの歌とか、ピグミー族の
歌とか。ビートや次の展開が予測できるものはもう聞けない」

夏木「生きていくために叫んでいる音楽には、かなわない、生命力が
あるから・・・」~省略

UA「私も「嫌ならやめよう」くらいの気持ちで東京に出てきて
、やっと今なんですよ。いやだとかやりたいとかではなく、うたって
いかなければ、と自分の運命に屈服したのは。ちょっと前まで、
なんで今さら自分自分と意識するか悩んだけれど、千利休や
松尾芭蕉のように、自分を無にするという仏教的なことを、表現で
もってやり通した人もいることだし~省略~」
以上 2005年6月10日朝日新聞 夕刊より。

二人とも自己表現、歌と演技が評価されることによって、お金を得ている。
「千利休や松尾芭蕉は自分を無にして、物事を表現した」というのは
とても印象に残る。そもそも表現とは、一流の表現とは、そういうも
のなのかもしれないと思った。写真科やフォトジャーナリスも同じだと思った。
なんかいいな、と思った写真からは撮影者の存在は伝わってこない。
ロバート・キャパはこういった、「いい写真が取れないのは、被写体へ
の近づき方が足りないからだ」と。きっと近づいて撮れるということは
被写体に受け入れられている、つまり、異質な存在ではなくなって
いる、ということでもあるのだろう。
そのことが表現(作品)にも出るのだろう。


千利休や松尾芭蕉が、自然に溶け込んで表現したように。





EU憲法拒否

2005-06-11 01:25:43 | 国際・政治・社会・経済
「EU憲法に加盟するか?」
という問いに対し、EU中心国であるフランス、オランダ国民は直接投票(レファレンダム)
にてNOと答えました。
GDPの低い国で成長ばく進中の国は、YESと答えるだろう。
なんといっても、雇用機会の拡大を期待しているし。

しかし、フランスは失業率10%である。雇用がこれ以上脅かされては
たまらない、という理由(憲法自体とはそれほど関係ない理由でNO)で
NOだったのである。
他にも、そもそもいま憲法をつくり、受け入れるか、いれないかを迫る意味合いも
謎、ということも関係しているだろうし、
(EU憲法は全約450ページとのこと)、拡大によって(25カ国)国のアイデンティティが喪失していく
ということもあるし、EU憲法枠に入ったところで、大国のやりたい放題は
変わらないという思い(オランダ)もあるようだ。

JMMに寄稿している法律の専門家は、もう一度25カ国で実績を作ってから
、EU憲法自体を再構築しなおし、問うてみてはどうか?としていた。
その通りである。