自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
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物事に精通するために必要な時間

2011-06-26 21:28:02 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

最低10000時間と言われているようだ(日経?だったか)。

しかし、『13歳のハローワーク』を見ていて(読んでいて)、ひっかかったところが一か所。

絵を担当したはまのゆか氏。『あの金で何が買えたか』という本の挿絵を担当することになったエピソードが記載されていた。

大阪での講演終了後、はまの氏は包みを村上氏に手渡した。それは絵葉書だった。

村上龍氏はホテルに戻ってから中身が何か知った。はまの氏は当時学生。

村上氏は当時、新人を探していて、名前だけを頼りに連絡先を探し、絵を依頼。

彼女は、20歳の無名、だが、村上龍氏は、彼女なら描けると思ったそうだ。彼女は、1日16時間以上、絵を描き、ねむくなったらそのまま眠り、目が覚めたらまた描くということを2か月程繰り返していたそうだ。

あるとき編集者は、はまのさんは、村上さんに発見されて幸運だったねといったそうだ。

しかし、村上氏は、それを聞いて反論。自分が見ても気に入らなければ依頼していない、はまのさんが絵葉書を手渡し、村上氏は、きちんとみて彼女ならタイトなスケジュールをこなして描けると判断し、依頼した。運ではない、と言い切っていた。

これがまさに松岡正剛氏曰く、ブーツなんちゃら(ストラッピング?だったっけ)だろう。チャンスはどこに転がっているかわからないが、運なんかではないのだ。

はまの氏は、ちなみに1年24時間×365日=8760時間のうちの6000時間は絵やスケッチを書いているのではないか、と村上氏が記している。

つまり、2年というスピードで1万時間を超えているのだ。