自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
哲学・ビジネス・雑記・洒落物など等

ピンっと来たセリフ

2011-11-15 23:59:44 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

『東のエデン』より

新聞を一部譲ってもらえないかね?

いいっすよ。

金はいいよ。

一部だけほしいって人は本当に新聞を読みたい人だから。

一部とはいえ、売り物だろ?

読まないのにとっている人からもらうから大丈夫。

ただ、そういうやつほどなかなか払わないんだけどね。

確かにな。

時に、小僧、なぜ、いまどき新聞配りなんぞやっておる?

金、もらう練習のため、かな。

「えっへへっ」

人って面白いもんで、

金の払い方は5歳のガキでも知っているのに、

もらい方は大人でも知らなかったりするんだよね。

そりゃ、金使うほうが、頭下げてもらうより、気分いいから。

お客様は神様です、なんつって、つい消費者最強を
振りかざすけど、これって本来は売る側の気持ちの話でしょ。

そうだな。

だけど、みんなが金を払う側になっちゃったら、

いったい誰がサービスするんだって話だよね。

俺は、金は払うより、もらうほうが楽しいって、
社会のほうが、健全な気がするんだけどな。

↑ 同意。みんな。何かが壊れてきていると知っているけど

止められないし、やめられない。もう一つ、今度は読んでいて気になった1文

「システム化されることにより、人間は想像力を失い、良心を失う」モダン・タイムス

みんな、工場のラインのように、自分の気持ちを押し殺して、働いているけど、

実は、なんか違うと感じていながら、食べるため?生活するため?と理由をつけて、

みんなと同じ黒やネズミ色のスーツを着て、自分の首をネクタイで絞めて、カイシャという

ところで働いてお金を稼ぐ。

気づいた時には、悪いことと良いことの判断さえ、特にグレーな部分では特に重要なはずなのにどこかでわかっているはずなのに、黒い色のほうを選択してしまう。

疲れたら、すべてをリセットする気持ちを持つことも一人で鏡の前の自分に問いかけて見ることも重要かもしれない。

神山氏と伊坂氏は同世代だったっけ。

なぜか、感傷的になっている。こんな時も重要な時間と受け取っておこう。