自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
哲学・ビジネス・雑記・洒落物など等

なぜ人を殺してはいけないか

2014-07-28 23:14:34 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

回答:それは国家が困るからだ。

殺された人間の関係者が殺した人間を憎み、復讐心から相手を殺害。

またその殺害されたものの関係者が復讐から殺害。

これは終わりがない。カオスになっていく。

国も戦争により、軍隊は何人も人を殺す。これは国が個人に強制した殺しだ。

だが、個人が勝手な判断で人を殺したら、国家が成り立たないのだ。

その質問者に聞いてみたい。

ではあなたが他人の幸福あるいは不幸にならないような人生を送れるようにするにはどうしたらよいか考える立場になったらどうこの質問に回答するのか。他人と共生することが不可欠になることに気づく。少なくとも殺し合いの解はないことに気づく。

国家の都合に左右される存在なのだ。死刑や戦争は国の都合だ。

だが、個人の都合で、人を殺し殺されては、経済活動や物の所有権などが成り立たなくなるのだ。

これはなかなか挑戦的で強固な理屈だ。井坂幸太郎『マリアビートル』より少し引用。

ちなみにこの質問は、王子という愛称でこの小説に登場する中学生ぐらいの少年だが、何人も人を殺している役だった。人をなめたキャラでこの少年に対して別の登場人物が話す。