自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
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佐藤優『獄中紀』(岩波書店)

2021-11-21 10:30:06 | 小説以外 

外務省完了だった佐藤優氏(当時外務省のラスプーチンと呼ばれた)が勾留されていた期間512日に読んで思索し、綴った獄中記。2006年12月6日刊。外務省を国策捜査によって辞めざるをえなくなってから2006年→2021年、凄まじい著作数を誇り、また、凄まじい読書量が推測される。同著書『読書の技法』(東洋経済新報社2012年8月刊)にて自宅、自宅付近仕事場、箱根の仕事場に4万冊の蔵書、全7万冊収納できるスペースを確保しているという。同著の帯には本当か疑わしい面もあるものの月平均300冊、多い月は500冊読むとある。さらに立花隆氏との共著『ぼくらの頭脳の鍛え方』松岡正剛氏との共著『読む力』を読むとなるほど、信じ難いが真実のようだとわかる。三中氏のいう『読む・打つ・書く』(読書・書評・執筆)を実践している。

『獄中記』構成の中の、「塀の中で考えたこと」、「獄中読書リスト」が面白い、いや興味深い。

柄谷行人は『柄谷行人書評集』(読書人)のp50にて本書を「どんな優れた知識人のノートにも見出せない類の、驚嘆すべき知性の活動がある」と記載。

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書籍名:獄中記

著者名:佐藤優

出版社:岩波書店

発刊日:2006年12月(単行本)、2009年4月(文庫化、岩波現代文庫1100円)

価 格:1900円プラス税

ページ:502+獄中読書リスト

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この本と共に的場昭弘『超訳『資本論』』(祥伝社新書)と宇沢弘文『経済学の考え方』を実家から持って帰ってきた。