うるせーな!
たった15分の特集コーナー見ただけで、
全部知ったきになってんじゃねーよ。
なんだ、お前、じゃあ、あんたは全部知ってるってか。
しらねーよ。 事件起こした奴にあったこともねーんだ。
なんだ、じゃ、一緒じゃないか。
あったところでわからねー。
なんで少年が犯罪を犯すのか。
どうやったら、それをとめられるのか。
俺なんかが家裁で毎日向き合って話しても
それでもわからねえんだ。
あんたたちにわかるわけねーだろ。
家裁? 裁判所の奴ですよ。
ね、お兄さんさ~、あんたたちがだらしないから
ガキどもがつけあがるんじゃないの?
こづるいガキにだまされそうな顔してるもん。
あんたさ、映画評論かがどのくらい映画みるかしってる?
えー、映画評論家、 さー、何百本もみんじゃない?
その評論かがだ
~、テレビのドラマしか見たことがない素人の親父が
映画とはって語ったらどうだ。
間が抜けてるだろ。あんたたちは今それとおんなじことをしてんだよ。
専門家に講釈たれてる。
こいつはかなり恥ずかしい。それでもさ、ダメナやつはだめだろ。
更正させるなんてさ、奇蹟みたいなもんじゃない。
それだ、それなんだよ。俺たちの仕事はそれなんだよ。
奇蹟を起こすんだよ、俺たちは、
かっこいいことばっかいってんじゃねーぞ。
少年の健全な育成とか、円満な家庭生活とか
んなことかんけいねーんだよ。俺たちには。
だめな少年はダメ、絶対更正しないって言ったなあんた。
あーいった。地球の自転が止ることがってもがんの特効薬が見つかることはあっても
スティーブンセガールが悪役に負けることがあっても非行少年は絶対更生しないってそりゃー
正解、そのとおりだ 。
そこまでいってねーだろ。
でも俺たちはそれをするんだよ。
ところで、あんたらの仕事で奇蹟は起こせんのか?
そもそも大人が格好良ければ、子供はぐれねーんだよ。
チルドレンという映画のセリフ。
状況は、坂口健二と大森南朋が居酒屋で飲んでいると、後ろで、昨夜の少年犯罪のニュース特集を聞いて大声で、だべっているのが聞こえ、我慢ならず、「うるせーなっ」と大森南朋が一喝するところ。そこから、だべっていた三人中年組と大森の議論。
こういう三人組のダサい中年おやじにはなりたくないものだ。前回のブログの内容と無関連ではない気がするので記しておく。