自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
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松岡正剛著『知の編集工学』

2021-01-03 18:34:51 | システムメモ

千夜千冊ような前人未踏の書評お化けサイトや編集工学や編集術で知られる人。

とても感動しました。

この著者が、編集に興味をもった強烈な動機が掲題に記載。p61~63

知人の大変美しい女性が、あるとき植物状態になってしまったという。

医者も見放していた中、

1年以上眠ったままだったが、その方のお母さんの信念に満ちた壮絶な努力により、

目を醒ました。

ところが、目を醒ますも今度は記憶を失っており、さらに目を動かすことも指を曲げることも

できない状態だった。周囲は、あのまま眠っていたほうが・・・とささやいていたという。

ここでもお母さんは想像を絶する努力により、どのように手や指が動くのか、ということから

はじめ、どのように言葉をつかうのか、さらに誰が誰で、その誰がどんな人物で、

彼女とどんな関係があるのかまで一つ一つ丹念に教えることになったそうだ。

そのプログラミング・プロセスに著者が関わったそうだ。

幸い素晴らしい回復力で、いったん何かがわかるとすぐに記憶の中の情報連鎖が

作動するらしく、うまく道筋を追って記憶を回復させれば、その一連の道筋には、

光があたることが分かったという。例えば小学校の事を教える場合、先生のこと、

最初に小学校に行った場面をつくる、次に小学校という記憶のネットワークの中心的な

軸をつくっていくという方法、しかし残念ながらその隣の道筋の記憶は全く抜けている。

そこでまた抜けている道筋を補う、ということを繰り返す。そうするといくつかのみちすじが

回復したところ、今度は突如として両社をつなぐバイパスに劇的な光があたる。

「この体験が私にとって決定的だったとのである。私が「編集」という方法に

熱中する最初の強烈な動機になっているといってもよい」

 

 


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