タマと私の写真日記

元ノラのネコ4匹と同居。
ネコ、ガーデニング等気ままな日常をアップしています。

(タマが亡くなって早9年!)

好きな映画 「いつか読書する日」

2005年12月09日 | 好きな映画

この映画、実はあまり気が進まなかった。
50代の男女の秘められた恋がテーマと聞いて・・・
同世代として気恥ずかしく、観客席で身が縮む思いをしそうだったし。

でも、友達がとても感動して強く薦めてくれたので行きました。

結果は感動。薦めた友達のように涙ポロポロとは違うけど、
じ~んと胸が熱くなった。

舞台は長崎。坂の多い美しい町並みが映画の重要な要素です。
田中裕子扮する大場美奈子は50歳で中学生の頃の恋をずっと
胸に秘めて生まれたこの町で一人で生きている。

相手はこの、高梨槐多(岸部一徳)。市役所に勤めている。
寝たきりで死を待つだけの妻(仁科亜季子)の世話を献身的に続けている。
二人は30年の思いを隠したまま、感情を押し殺して
同じ街ですれ違うときも目線さえ合わせない。

美奈子はスーパーの勤めの他に早朝の牛乳配達をしている。
牛乳を飲めないのに彼女の配達するその牛乳を毎朝待っている男・・・

ある日、病床の妻は夫の秘めた恋に気づき、牛乳箱にメッセージを入れる。

本棚にかこまれた寝室で読書だけが楽しみだという設定の
田中裕子の柔らかな表情は美しかった。

そして、岸部一徳は素晴らしい演技だと思う。
橋の向こう側から彼女に呼びかけられて振り返るシーン。
音楽のボリュームも急に上がって、彼の表情が一気に変わる。
私も彼の気持ちになってドキドキした。
30年以上も抑えていた気持ちが溢れてきそうで。
彼、グループサウンズのタイガースのサリーですよ。すごいね。

後半は二人の不器用な恋のスピードが上がるんですよ。

あらすじはこれくらいで、やめますが、切ないラブストーリーでした。

公式ホームページはこちら。

コメント (6)
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