たまびと日記 2

記憶力が衰えないようにとブログに記録しているのに、
記録したものはどんどん忘れていくという悪循環に陥っています。

会話

2020-02-18 11:00:04 | 日記
お昼前の電車は比較的空いていて、立っている人がいないような状態でした。
私が座席に座っていると、後から若い男性が乗ってきて、私の隣の座席を一つ空けて座りました。
座るとすぐに独り言を言っている声が聞こえてきました。
「あれっ 独り言を言っている・・・ヤバイ」と思ってチラリとその人を見ました。
すると彼は「シメタッ」とばかりに話しかけてきたのです。
「今日、電車遅れてますよね~」
「今朝国分寺で人身事故があったから・・・」と答えると彼は「え゛~~~ それは何時頃ですか
「そうね~ 7時過ぎていたかしら」と言うと彼は「まだ寝ていたなあー そんな早い時間の事故なのにまだ影響が出ているんですねー 
これじゃ遅れちゃうなあー これからグッピーのお店に行くのに」と言いました。
私が「へ~ グッピー」と返したから大変・・・カバンから様々なグッピーの写真が載っている本を取り出し、私に見せてきたのです。
私の心の中は「これはどういう意味だろう・・・老人を狙う詐欺か」の状態です。
しかしその場は穏やかに「まあ 綺麗な魚・・・ドレスを着ているみたいねえ」と言ったら「これいくらすると思います 1匹5,000円ですよ」
私の心の中・・・「来た来た来た・・・お金の話だ
それでも少しグッピーの話を続けていたら、彼の話し方が関西風なのに気付き「東京の方ではないの」と聞いてみました。
「今は津田沼に住んでいるんですが、その前は大阪にいました。生まれたのは鳥取ですが」と言うので、
「鳥取のどちら 私は鳥取砂丘しか行ったことがないのよ」と言いました。
彼は「米子(よなご)です、米子はコメのコって書くんですよ」と言いました。

米子は知っています。行ったことは無いのですが、昔道路に座り込んでいたおじいさんに声をかけたら
「今、息子が米子から迎えに来るけん、待っとるんじゃ~」と言いました。
米子はあまりにも遠いので、今でいう認知症だと思い、交番のおまわりさんに助けを求めました。
老人と別れた後、「あのおじいさんは来るはずの無い息子を毎日待っているのかもしれない」と胸が締め付けられる思いがしたので、よく覚えているのです。

しばらくグッピーの話や電車の話を続けているうちに駅に着きました。
私と同じ駅で降りた彼は「それじゃ」と立ち去ろうとしたのですが、戻ってきて「勝手に話しかけてすみませんでした。
今、一人で暮らしているから誰かとしゃべりたかったんです。ありがとうございました」と言いました。

皆さん、今「その人は何歳なんだろう」と思いましたか
彼は自分で言ってました。「みんなに歳より若く見えると言われるんだけど、18歳からグッピーを飼い始めて20年だから38歳」と言ってました。
私も「ありがとう 楽しかったわ」と答えましたが、おばさんに話しかけてきたのは関西人の気質なのかと思った次第。
毎日ボーっと生きている私の脳が少しばかり活性化したかも・・・と思う体験でした。

この日の一人昼食・・・丸亀製麺のエビ天うどん。

コメント
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