1924年まだ人類が未踏の地だった世界最高峰のエベレストの頂点を目指したマロリーとアーヴィンの2人の男達。彼らは頂上を目前としていた姿を仲間のオデールに目撃された後、忽然と姿を消した。
彼らは果たして世界最高峰の山を征服したのか?それとも・・・
山に登る理由を問われ「そこに山があるからだ」という有名な言葉を残した登山家ジョージ・マロリーの行方を75年ぶりに厳寒の地で探し出した米国調査隊の手記
「神々の山嶺」を読んで、物語の中軸にもなっていたマロリーのカメラとマロリーとアーヴィンの行方が気になり買ってみたのがこちら。
翻訳本独特の読みづらさに加え、活字嫌いの脳タリンな私の頭はシバシバ睡魔に襲われ、中々読み進められませんでしたが、ようやく完読・・・ふぅ長かった(苦笑)
表紙にも使われているこの写真、この打ち捨てられた壊れかけのデパートのマネキンみたいなのが実はマロリーその人なんですよ。8000メートルを超える高地では75年経っても人は土には還らないんですね・・・
でも私には一瞬、マロリーが魅入られたこのエベレストと言う山を自身の思いを込めて全身で抱きしめているようにも見えた。
実際にはこのポーズは滑落防止体勢(両手を開いて、全身の摩擦抵抗で滑落を止める体勢)と言うそうで、この姿でいるという事は類いまれな登山技術を持っていたマロリーですら、なんらかの原因で誤って滑落したという証拠でもあるんですが、発見時に捜索隊になんとも言えない厳粛さをもたらせたというのが判る気がします
少し離れたところで相棒のアーヴィンの遺体も見つかってはいるんですが、色んな状況証拠を照らし合わせても、2人が登頂を果たしたかどうかはやはり未だに不明みたい。
現在の登山家の間では今では考えられない軽装な衣服、そして鉄鋲の登山靴などの装備などを考えても「登頂は無理だった」と考える人が多いようですが、私は個人的には登頂を果たし、下山する途中にこの不幸に襲われたと信じたいな。
だって私たちが思う以上に昔の人は強靭だったと思うから・・・
自動車ですぐ目的地に着く現代と違い、一歩一歩自分の足で目的地まで歩くことが当たり前だった時代、現代人よりはるかに足腰は強くて、尚且つ高度順応とかも出来ていたとも思うから・・・。
厳寒のエベレストに登るとは思えない軽装だとも言われるけど、それでも同じ時代に南極だって踏破しているし・・・
謎は謎のままだけど、マロリーの魂と彼の愛する妻と家族の写真はエベレストの何処かに埋まっていると信じたい。
本の半分はこの謎に挑もうとした有志からなるマロリー捜索隊が結成され、その計画の実現化、そして現地に趣くまでの苦労などが書かれて読みづらいところもありますが、やはり「神々の山嶺」と合わせて読んでみると、谷口さんの漫画のシーンがありありとそのまま蘇る1冊です。
余裕があればチラ読みでも是非ご一緒にどうぞ。
彼らは果たして世界最高峰の山を征服したのか?それとも・・・
山に登る理由を問われ「そこに山があるからだ」という有名な言葉を残した登山家ジョージ・マロリーの行方を75年ぶりに厳寒の地で探し出した米国調査隊の手記
「神々の山嶺」を読んで、物語の中軸にもなっていたマロリーのカメラとマロリーとアーヴィンの行方が気になり買ってみたのがこちら。
翻訳本独特の読みづらさに加え、活字嫌いの脳タリンな私の頭はシバシバ睡魔に襲われ、中々読み進められませんでしたが、ようやく完読・・・ふぅ長かった(苦笑)
表紙にも使われているこの写真、この打ち捨てられた壊れかけのデパートのマネキンみたいなのが実はマロリーその人なんですよ。8000メートルを超える高地では75年経っても人は土には還らないんですね・・・
でも私には一瞬、マロリーが魅入られたこのエベレストと言う山を自身の思いを込めて全身で抱きしめているようにも見えた。
実際にはこのポーズは滑落防止体勢(両手を開いて、全身の摩擦抵抗で滑落を止める体勢)と言うそうで、この姿でいるという事は類いまれな登山技術を持っていたマロリーですら、なんらかの原因で誤って滑落したという証拠でもあるんですが、発見時に捜索隊になんとも言えない厳粛さをもたらせたというのが判る気がします
少し離れたところで相棒のアーヴィンの遺体も見つかってはいるんですが、色んな状況証拠を照らし合わせても、2人が登頂を果たしたかどうかはやはり未だに不明みたい。
現在の登山家の間では今では考えられない軽装な衣服、そして鉄鋲の登山靴などの装備などを考えても「登頂は無理だった」と考える人が多いようですが、私は個人的には登頂を果たし、下山する途中にこの不幸に襲われたと信じたいな。
だって私たちが思う以上に昔の人は強靭だったと思うから・・・
自動車ですぐ目的地に着く現代と違い、一歩一歩自分の足で目的地まで歩くことが当たり前だった時代、現代人よりはるかに足腰は強くて、尚且つ高度順応とかも出来ていたとも思うから・・・。
厳寒のエベレストに登るとは思えない軽装だとも言われるけど、それでも同じ時代に南極だって踏破しているし・・・
謎は謎のままだけど、マロリーの魂と彼の愛する妻と家族の写真はエベレストの何処かに埋まっていると信じたい。
本の半分はこの謎に挑もうとした有志からなるマロリー捜索隊が結成され、その計画の実現化、そして現地に趣くまでの苦労などが書かれて読みづらいところもありますが、やはり「神々の山嶺」と合わせて読んでみると、谷口さんの漫画のシーンがありありとそのまま蘇る1冊です。
余裕があればチラ読みでも是非ご一緒にどうぞ。
世界最高峰のエベレスト登頂に成功したと思います。
たれぞ~さんの本の感想からそう思いました。
私もハイキング程度の山登りは好きです。
山ってとても大きな懐をもった自然です。
緑一色の中を歩くのはとても楽しいことです。
本格的な登山はしたことはないけど、
山にロマンを感じて魅せられた人たちの気持ちは少しはわかるかな・・・???
そんな簡単なものでもないか(笑)
私たちが思うより過酷さの方が重いかもしれませんね。
山登りって深いです。
「この打ち捨てられた壊れかけのデパートのマネキンみたいなのが~」
以前観たTV番組で、登山家の野口健さんが「エベレストの頂上付近はとても細い狭い道で、死んでいった登山家の遺体を踏み越えながら進む」と仰っていたのを思い出しました。「神の領域」へ挑戦した人たちの、壮大な歴史そのものですね。
植村直巳さんも登頂に成功したあとに、姿が見えなくなっっちゃいましたよね。
登山家が、大好きな山で息をひきとるときの気持って・・・。私、山登りはしないのでわかりませんが、
幸せだったと思うのでしょうか。
それとも、無念なのでしょうかね。
私も、マロリーさんは登頂したと思います。
山に感謝して山肌に抱きついていた。。。。って思うわ~。
だって世界遺産となっている遺跡やなんかを
見ると、本当にこれは人間技か???と思うような
ものばかりですし・・・。
たれぞ~さんと同意見で、今にはない色んな能力が
備わっていたと思います~!!
それにしても、衝撃的な写真ですね~。
すごく感心があります♪
本当にそう見えますね。
75年経っても、そのままの姿が残ってるって何だかすごいですよね。
しかも、たいていの場合遭難者の遺体はメチャクチャに折れ曲がってたりすることが多いそうだけど、マロリーの遺体は足が骨折のため少々曲がってる程度でほぼ原型を保ってるんですよね。
普段は神の存在なんて考えた事もない私だけど、何だかそこに何か神々の意思とかいうものがあるのかも?・・・なんて思ってしまいます。
何故山に登るのか?そこに山があるからさ。
という名言でおなじみのマロリーさん。
彼の遭難から、ヒラリーとテンジンのエベレスト初登頂まで約30年掛かっていますから、当時の装備でいかに登頂困難な山だったか。
スキューバ用みたいな酸素ボンベを背負って8000メートル以上登ったっていうことが凄いですね。
登坂技術にすぐれていたなら、酸素も吸っていたし、登頂していたかもしれません。ロマンです・・。
超高所ではバクテリアが分解してくれないので遺体が腐らないとか。エベレストの8000メートル以上は遭難者の遺体がごろごろしていて、これがあの有名登山家~さんの遺体、とか、名所になっているとかいないとか・・。
遺体があるだけましで、稜線から強風で谷底へ何千メートルも落ちていったクライマーも沢山いらっしゃいますから・・。
現在のエベレストはルートにロープが固定され、冒険ではなく、登山になっているらしいですが。
是非、この本読みたいですね。初期のエベレストの話しは好きです。自分が登りたいのは、北アルプスかな。山の本を読んで影響され、山を目指し始めましたが、今年中に標高2000メートルの山に登れるかどうかのレベルなんです・・。
私が興味満々、楽しく読んだのは今 市子氏の 「楽園まであともうちょっと」 だけですもん(笑)
そうだ!!ひぃさんは結構登山してますもんね~
私はそこに山があっても登りたくない人なので(爆)登山の魅力はイマイチ判っていませんが、それでもこういう本を読むと登頂にしたときの達成感みたいのはなんとなーく判る感じがします。
目的を持ちつつ日常とは切り離された世界を体験できると言うのは登山の魅力なのかもしれませんね~
山登りも高度によって色んな楽しみ思いがあるんでしょうけど、ほんと深いなーと思いました
すずさん
すずさんは未読でしたか?この本。
是非、「神々の山嶺」とともに読まれることをお薦めします~
両方読むと。、夢枕さん谷口さんの凄さもより感じますよ~
でも翻訳本って、どうしてあんなに読みにくいのでしょう(苦笑)
今日こそ読むぞー!!と本を開いてものの何分もしないうちに睡魔に引き込まれることシバシバ・・・(苦笑)
かなりいい睡眠剤かわりになりましたよ(爆)
まゆらさん
そうなのです・・・マロリーが遭難したのが1924年、遺体が発見されたのが1999年。75年後なんですが、ほんとついこの間遭難したかのような姿でその地にありました。
先だって、1981年に中国のミニヤコンガで遭難した北海道山岳連盟の遺体が見つかったと報道されていましたが、高度の山はタイムカプセルのようですよね。
遭難するとき・・・想像しても想像できない葛藤があると思いますが、生き様と必死だったと思います
だって昔「家に帰るまでが遠足ですよ~」って先生に言われませんでしたか?(笑)
ぴーすけろさん
うんうん!!ほんとそう思います。
私たちが常識では・・・と思うような範囲を超えて成し遂げていることって随分ありますよね~
昔の人のエネルギーとか情熱とかに驚くことがたくさんありますもの。
私もマロリーたちが登頂を達成したと思いたいです
現代のクライマーの間ではこの「マロリー調査隊」の推測はセカンドステップの断崖を楽観視しすぎていると言われているそうですが、頑張って乗り越えたかもしれないしね~そう考えるほうが夢があっていいですよね
謎は謎のままでいい・・・そんな風にも思いますね。
ちとさん
良い本のご紹介をありがとうございました。
ほんとあの写真は衝撃でしたね~
これは実際に本を手に取ったものでなければ判らない思いかもしれません。
75年たっても土に戻れないというのは、私たちに何かを伝えたいのかな?とすら思えますもんね。
作中でも遭難者の墓場みたいなところの表記がありましたが、エベレストって高いだけじゃなく、何か凄いものを持っている山でもあるんじゃないかしら?
遭難した人はきっとあの山にいて、今も尚、頂上を向いているんじゃないかな~
また良い本がありましたら是非ご教授くださいね
アウトドア色々頑張ってますね~こそり拝見してますが、中々私には未知の領域なのでコメントできずにいます。
お許しくださいませ
この「マロリー」本、谷口さんの漫画を読まれているのなら、ほんとお薦めです。
山登りをする殿堂おやぢさんの視点なら、きっと私たちが受け取る以上の何かをこの本の中から見つけ出すと思います。
高度8000メートルって想像つかない世界ですが、あの高地で雪が無く捜索が出来たのはきって天による配慮もあるんじゃなかろうかとすら思いました。
「そろそろお帰り・・・」そんな山の神の配慮にも感じます
作中、色んな遭難者の遺体を発見するシーンがありますが、ほんと遺体が見つかると言うだけで奇跡なんでしょうね~
電動おやぢさんのも山を登られるときは是非気をつけてくださいね
トミーさん
うんうん、凄い本でした。
谷口ジローという漫画家も凄いのですが、1999年の5月にこのマロリー調査隊が遺体を見つけているのですが、谷口さんの「神々の山嶺」がほぼ同年に出版されていることを考えると何か天の意思すら感じます
それぐらいに読んでて漫画のシーンとダブリますよ
私も登山漫画って読んだのここ最近です~
高校の頃に西田敏行主演の映画「植村直己物語」を見たくらい?(苦笑)
それくらい山って現実生活とかけ離れた存在です。
でもこれだけの人が挑んですから、何かしらの魔力があるんでしょうね~
是非機会があったら見てくださいませ~!!
マロリーとアービィンの勇気と誇りある挑戦には感動しますね。
私もこの本を読み、一昨年ですが記事にしました。
懐かしくマロリーを検索していましたが、同じような感動を表現されていて嬉しくなりオジャマしました。
トラバさせていただきますね~、また遊びに来ます!
ルーシー