長岡宮跡、あずまやの大極殿 京都、公園整備進む

2018-04-15 09:38:49 | 創 creation

 京都府向日市が長岡宮の史跡保護や憩いの場としての活用を狙い、大極殿公園と北大極殿公園(いずれも同市鶏冠井町)の一体化を図る事業を進めてい る。このほど、大極殿の建物を模したあずまやが姿を現し、新たな公園の姿ができつつある。2018年度は芝生の養生や植樹、施設の説明版設置を行い、19 年2月ごろまでのオープンを目指している。

 市は17年度から2年計画で、かつて大極殿や回廊があった跡地の約1700平方メートルで公園整備に取り組んでいる。

  公園内には大極殿を囲っていた回廊の柱跡などが残る。今回の整備では回廊の一部を実物大で復元し、屋根やベンチを備えたあずまやとして利用する。あずまや は約70平方メートルで高さ3・8メートルの鉄骨造り。長岡宮があったころの回廊を再現するため、柱やはりを朱色に塗っている。鉄製の屋根も備えており、 当時の瓦をイメージして青みがかった色づけにしている。

 ベンチは石でできており、背もたれ部分には長岡宮跡の発掘で見つかった代表的な鬼がわらのレプリカを飾っている。今後、回廊などについての説明板も取り付ける予定だ。

  公園整備2年目となる4月以降は植栽などを予定している。入札で業者を選定してから実施するため着手は夏以降になる見通し。公園のオープンまで1年を切 り、市文化財調査事務所は「回廊の一部を原寸大で再現したことで、長岡宮の遺構を体験してもらいたい」と期待を込めている。

【 2018年04月08日 18時12分 】



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