認知症応援者3000人超す 京都・向日市の養成講座受講

2014-06-14 09:25:09 | 護 help

 認知症への理解を深めて地域での支え合いにつなげようと、京都府向日市は「認知症サポーター養成講座」を開催している。これまでに3千人以上が受 講してきた。11日には同市鶏冠井町の勝山中で開き、生徒らに認知症の人に対する偏見を持たず、尊重することの大切さを伝えた。

 全国的に展開しているこの講座は同市では2006年度から始まり、市中地域包括支援センターが事務局を務めている。町内会や地域の商店、ボランティアなど多くの市民を対象に6月10日現在で計87回を開催しており、サポーターは3311人に上っている。

 講座では、参加者は認知症の症状や適切な対応の仕方など学び、サポーター(応援者)として認定される。正しく理解し、認知症の人やその家族を温かく見守ることが期待され、特別な活動は求められない。

 この日は、勝山中1年生185人が受講した。センターや市の職員、民生児童委員、介護関係者11人が講師として5クラスで別々に講座を行った。

 講師たちは最初に認知症患者が増加している背景や原因、症状について解説し、「周囲の人がサポートすれば良くなることもある」と訴えた。

 続いて、徘徊(はいかい)する認知症の人に対する悪い対応を寸劇で見せ、グループに分かれて生徒に適切な対応を考えてもらった。生徒からは「優しく話しかけて一緒に家まで送る」などの意見が出ていた。

 その上で、接する際の心構えとして「認知症の人の心情はさまざまで、それぞれの抱える不安や苦しみを理解し、自然に手助けするのが一番」と話した。

 講座後に、生徒は認知症サポーターの証しである「オレンジリング」を受け取っていた。

【 2014年06月12日 11時11分 】



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