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長岡宮跡生かしまちづくり加速 京都・向日市

2014-04-25 12:50:07 | 歴 history
 京都府向日市は本年度、史跡長岡宮跡を生かしたまちづくりを推進する。市内の大極殿公園と北大極殿公園の間にある土地を公有化し、両公園を一体的に整備していく方針で、阪急西向日駅前の朝堂院公園も連携させ、史跡の新たな活用を図りたい考えだ。

 長岡京は784年に平城京から遷都され、10年間営まれた。今年は長岡京遷都1230年に当たる。中心部の宮域は向日市域に位置し、大極殿や朝堂院といった政治、儀式の主要施設などがあった。

 1964年に大極殿跡が「長岡宮跡」として国の史跡指定を受け、その後も重要な遺跡が発見されるたびに追加指定されている。昨年11月にも追加指定を受け、現在の史跡面積は約1万4千平方メートル。市は史跡を観光拠点や市民の憩いの場として活用するため、大極殿跡や朝堂院跡などに公園を整備してきた。

 長岡宮跡は住宅地の中に点在しており、市は史跡を拡充・一体化するため、北大極殿と大極殿両公園の間の民有地を購入する。昨年度末までに5600平方メートルを取得し、本年度は1600平方メートルを公有化する予定。

 公有化した土地をどのように整備するかは未定だが、将来的には市民や観光客に阪急西向日駅~朝堂院公園~大極殿公園~北大極殿公園~向日神社を周遊してもらえるようにしたいという。

 また、ありし日の都の姿をスマートフォンやタブレット端末にコンピューター画像で再現する「史跡長岡宮跡復元・体感アプリ『AR長岡宮』」も活用し、長岡宮と中心地だった向日市を広く発信していく。

 史跡を生かしたまちづくりのため、本年度の一般会計当初予算に事業費3億7600万円を計上した。1980~2014年度までの史跡の拡充・一体化総事業費は13億7000万円になる。

 2月にあった本年度当初予算案の発表会見で久嶋務市長は「史跡長岡宮跡を将来に残すとともに、遷都1300年に向けた礎を築きたい」と話した。

【 2014年04月22日 11時05分 】


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