京都府向日市の2018年度当初の待機児童が102人に達することが、20日までに分かった。市北部の宅地開発で育児世代の流入が続いていることもあり、17年度当初から倍増し、初の3桁を記録。今後も子どもの数が増える見込みで、市は18年度一般会計当初予算に第2保育所の建て替え整備事業費を盛り込んで保育所の定員増加などに力を入れ、待機児童対策に乗り出している。
102人の中には特定の園のみを希望するといった「潜在的待機児童」も含まれることから、17年度の52人から大幅に増加する結果になった。今後の入所調整で待機児童の数は減る見通しだが、市子育て支援課は「何人くらいになるかは分からない」という。
市は、来年4月の開園を目指して第2保育所(同市物集女町)を民営化し、定員を30人増の150人とする。新たな園を運営する社会福祉法人に施設整備費の一部を補助するなど、関連経費として当初予算に2億4千万円を計上している。
今後、阪急東向日駅前にも大型マンションがオープンする予定で、しばらくの間、子どもの数は増えそうだ。現在、市内には市立と民間を合わせて11の保育所・園があり、定員は1214人となっている。定員増加で待機児童問題を解消したいところだが、市は小規模も含めて新たな施設を建てる場所がないことや、全国的な課題となっている保育士不足を挙げ、対応の難しさに頭を痛めている。
【 2018年03月21日 10時45分 】
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