みなさん、こんにちは!
さてさて、鉄分控えめなワタクシ博物館スタッフは去年までサッパリ知りませんでしたが、毎年10月14日は「鉄道の日」となっているそうです。
これは、明治5年9月2日に東京の新橋駅(後の汐留貨物駅、現・廃止)と、神奈川の横浜駅(現在の根岸線桜木町駅)を結んだ、日本初の鉄道が開業したことにちなんでイマス。
アレ? 9月2日?
はい、これは旧暦でして、新暦ではマチガイナク10月14日デスヨ!
鉄道の日(及びその前後の週末)には、全国各地で様々な鉄道関係のイベントが開催されます。
10月16日に、北九州ではJR九州小倉総合車両センターにて「工場まつり2016」が、福岡では西鉄筑紫車両基地にて「にしてつ電車まつり」などが予定されておりマス。
ところで、当館にも鉄道関連の展示はいくつかございますデス。
特に目玉として鉄道ファンにも人気なのは、筑豊の路線を石炭や石灰石を積んだ貨車を引っ張って走りまくった蒸気機関車(SL)59684号の静態保存デス!
正式名称は「国鉄9600形蒸気機関車」といいまして770両造られたうちの585両目の車両です。
59684とは、【5「96」84】と、型番の96(00)を百の位【5】と十・一の位【84】で挟んで表記されています。
番号からは584両目のように思えますガ、ジツハ9600番が最初なので、584プラス1が正確な車番となるそうデス。
9600型は筑豊では「クンロク」と呼ばれますが、地域によっては「キューロク」・「山親父」とも呼ばれました。
鉄道ファンに親しまれたこのSLは、直方市にある「汽車倶楽部」さんに保存されている59647と一緒に、国鉄として九州で最後に走った車両でして、小倉工場式の小型除煙板を装着しているのが特徴デス。
鉄の塊であるSLの屋外保存というのは、実はヒジョーに難しく、野ざらしにしておくとスグに錆びてボロボロになってしまいます。
当館所蔵の59684号は屋根の下に置いてありますのでまだマシですが、それでも手入れをしないといけません。
そこで、毎年10月14日の鉄道の日に合わせまして、『九州鉄道OB会田川支部』の皆さまと、上記『汽車倶楽部』の有志の皆さまにて、ボランティアで保守を行なっていただいておりマス♪
錆で浮いた塗装を剥がし、ペンキで色を塗り、清掃をしてと一日がかりの大仕事を、ボランティアでしていただいておられます皆さまには、博物館スタッフも足を向けて寝られません!
来月頭には田川市秋の最大のイベント「炭坑節まつり」が、SLを展示しております石炭記念公園で開催されますので、お色直しして男振りが上がった「クンロク」を、ぜひ見学にきてくださいネ!