嘘か真かプロパガンダか告発か731部隊に関して先日NHKは人体実験を強調した番組を放映した。
早速、首相の玉串料奉納には敏感に反応し苦情を表明した中国が「日本の洞察力のある人々の勇気を賞賛する」とべた褒めした。
ジャパンデビューでは台湾人のインタビューを意図的に誤訳しあの時の日本を扱き下ろしたが、今回もまた中国の喜ぶ反日番組を放映した。
歴史的に一つ一つを検証するのでなくどの様に世の中に広まっていったかを見ることで731部隊に迫りたいと思う。
NHKの写真で印象的なのが片側だけを残した関東軍防疫給水部本部の廃墟であるが、昭和20年8月、ソ連対日参戦により、731部隊など関東軍防疫給水部諸部隊は速やかに日本本土方面への撤退が図られた。大本営参謀だった朝枝繁春によれば、8月10日に満州に派遣され、石井四郎らに速やかな研究の証拠隠滅を指示し破壊された。
つまり当時の実情を知るのは関係者だけであり、写真や資料の類は破棄されている。それだけに戦後しばらくは公には知られることはなかった。
それが日本軍の悪行として世に知らしめたのが森村誠一の「悪魔の飽食」だ。
昭和56年から「赤旗」に74回にわたって連載されたものを単行本に
平成18年TBS系列のニュース番組「イブニング・ファイブ」の「731部隊特集」
平成25年宮城県東松島市の航空自衛隊基地にて
たまたま隊長機が731
平成26年講演会で731を国家犯罪と印象操作
平成29年8月13日
NHKスペシャル「731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~」
【南京事件と731】
そもそも教科書レベルではインパクトのある南京大虐殺30万人のほうが被害的に甚大であり、731部隊の被害など取るに足りない。
最近は重慶爆撃のような通常の地域限定的戦闘行為までもが取り上げられるが、インパール作戦など日本軍の兵站を無視した無謀な作戦まで日本軍叩きに利用されている。
つまり、後付けの反省の歴史が犯罪行為の有無に関わらず戦争というカテゴリーの中で全てが検証され創作、誇張されているのである。
敗戦慣れしたドイツがヒトラーとナチスの責任とし、封印した戦争を日本は未だに掘り返し丁寧に捏造や創作の証言を信じて反省している。
ドイツ国民はヒトラーの罪を否定するばかりか、語ることを犯罪としている。そのこともあってガス室などの捏造、創作、もある程度罪を添加させても受け入れている。しかも、徹底してユダヤ人の人権を守る組織まで存在する。
日本は旧日本軍の責任としてドイツのようには出来ずその戦争責任を未だに個別で現政府や企業などへと向けている。
被害的視点とは東京裁判で言えば戦勝国視点とも言えこの歴史観は日本軍に対するリンチとも言われ、戦後日本軍(ヒトラー)を断罪し、反省、二度と繰り返さない、繰り返したくない、の反省から話に尾ひれが付くのは想像出来る。
要するに戦後日本国民は東条をヒトラーのように断罪し、マッカーサーを英雄視することで被害側に寝返ったのだ。そして戦争と決別する為の日本軍が諸外国に与えた被害を言われるままに誇張し、捏造し、創作してきたのであり、米国が否定する731部隊までもが歴史戦の主力部隊として日本を汚し続けている。