目指せ華麗な七十代!

旧mandalaflowerからタイトルを替えました。今から始まる七十代をより華麗に生きる覚悟です。

宇野千代さんの大根煮。

2014-11-30 | 瞑想
こんばんは、

今日は今年第一回目の大根の旨煮を作りました。


この大根料理は三十年近く前に、「暮しの手帖」にレシピが出ていたものです。

作家の宇野千代さんが私の好物として紹介していました。

宇野さんは、この大根煮が大好きなんだそうです。


作る時は大根一本丸々使うと書いていました。


特に印象に残っている言葉は、


「この旨煮を作る時には上等の牛肉を使うのよ、美味しい物を作るんだから材料も奮発しましょう。

日持ちのする煮物なので何日も食べる事が出来るんです。だから余計に良いお肉を使いたいの」


ふ~ん。

良い肉ね、


牛肉だから高いわね。


そんな私は云われたように良い肉を使った事も有り,

安い肉の時も有りで30年毎年一度は必ず作っている大根の旨煮です。


良いお肉を使うとさっぱりしているのでたくさん食べられます。

が、安い切り落としなどで作ると油が多く、少しクドく仕上がります。





なので安いお肉の時は最初に炒める油を出来るだけ少なくするのが良いでしょう。



さあ、それではお待ちかねの作り方です。


とっても簡単ですよ。


大根を一センチほどの厚さに輪切りにします。


皮はむかないでね。


大きいからって半月にすると煮ているうちに溶けてしまいますよ。



牛肉を用意します。




普通サイズの大根一本につき赤身の綺麗な肉をお好みですが300gくらい有ると好いと思います。


お好みでもっとお肉が欲しい人は増やしてください。



輪切りにした大根と肉を少量の油で炒めます。


中火でじっくり炒めましょう。

大根が大きいので炒めるのがちょっと大変ですが根気よく。


大きめの中華鍋かなんかで炒めるのが良いかなと,今日はそう思いました。


出来れば大根の表面が少し透明になるくらいまでよく炒めたら、

日本酒をたっぷり注ぎます。

大さじ4杯位いきましょう。


そこへ砂糖と醤油も加えます。

目指す味付けはお好みのすき焼き風。


すき焼きのように後から味を足す事も出来るので最初は薄目でもいいかも知れませんよ。




火を弱めてこの状態でゆっくり味を沁み込ませるのです。


水は一切使いません。


大根の水気が出て、酒と醤油と砂糖を基本の味を中和してくれます。


それから鍋全体が冷めるまで待つと大根にしわが寄ってしっかり味が沁み込みますよ。


ご飯のおかずに最高です。


お酒のおつまみにも良いかもしれません。


大量に作って置けば箸休めの一品としても使えます。


牛肉の味がしっかり大根に沁み込んで本当に美味しい一品ですよ。


三十年も作り続けている自慢のレシピです。


今回私が使ったのは安い肉でした。


油が多くて味が沁み込みにくいです。


赤身の肉だともっと色濃くさっぱりし上がるんですけどね。


家の近くのスーパーでは売っていません,高い牛肉。


仕方ないけれどでもやっぱい赤身の方が美味しいです。






























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久々の読書。

2014-11-30 | 日記
こんにちは。

今日の天気は雲が多くて太陽が遮られると急に寒く感じます。

イヤだな,冬の曇り空。

昨日は、晩ご飯の用意が出来ていたので外出から戻ってゆっくり本なんか読んじゃいましたよ。


朝カキ鍋を作って、帰ったらうどんでも茹でて入れれば良いやって、

そんなつもりでしたが、結局はタカキビを炊きました。



何にしても朝のうちに支度をしておくと楽ですね。


本を読みましたって、先ほど書きましたが読書なんて何年ぶりかしら?

と云いたくなる程長い間活字を読んでいなかった気がします。



目が悪くなったり、おもしろい本に出会えなかったり、

PCに夢中になっていたりで、活字から遠ざかっている日々なのだ。


いいえね。


実は一冊、私にとって聖書のような分厚い本が有るのです。


それを本当は読みたいのですが、著者のクセが並大抵では有りません。


一つの文章が長く長く長くて、回りくどい印象を与えます。

が、私にしたらはこれが気に入った理由なんです。


10年くらいの間この本を読む事にしか興味が有りませんでした。


この点,私は変わっています。


そのせいで著者の文体が私に乗り移ったように長い文章を書くクセになってしまったのです。


もちろん彼の文章はむやみやたらに長いだけなのではなく、


自分の主張を出来るだけ正しく伝えたいがための事なのです。


大抵の場合、読者は読んだ文章を自分の好きなようにしか理解しませんから。


彼はそれを避けるために誤解なきよう事細かに説明する道を選んだのです。


ところが、昨日読んだ本の著者は、

私のお気に入りの彼とは極地にいる人で、とにかく文章が短いです。


一つの文章がとても短い。


この本を初めて読んだのは20年くらい前の事だったでしょう。


内容は殆ど忘れていました。

大雑把な事は覚えていたましたが、ただ文章がとても短いと云う印象は忘れる事が出来ませんでしたね。

それだけは強く私の心に刻まれていました。


今年になって、その印象深い小説が映画化された事を知りました。


ニュースを読んだ後、急にもう一度あの本を読んでみたくなったのです。


これには心が喜びました。


本当は読書が大好きなんです。

何もしないで本を読んでいられたら幸せ。


それ程の本に出会えばの話ですけどね。


本なら何でもいいわけじゃなく,結構気難しいのです。



また、前置きが長くなりました。


😝。



で、昨日やっと町の図書館に行き、係に問い合わせる事が出来ました。

その人は奥の書庫に入り長い間出て来ませんでしたが、暫くしてその本を持って来てくれました。


『古い本ですからね,奥の奥に有りました」


「処分されていなくて良かったです」とそう応えましたわ。


で、家に帰ってすぐ読み始めたと云うわけです。

家人がお腹が空いたと申しますので、もうカキ鍋できてるから温めるだけよ、すぐよ、

などと云いながらも本から目を離す事が出来ない状態。



久しぶりだわ,こんな楽しみ。


何しろ短い文章で、

小気味好く、

淡々と綴られて行くの文章はまるで映画のようなのです。


これが20年も映画化されなかったのが不思議。




それと云うのも主人公が双子の少年なので、

ピッタリ来る双子の俳優と云うか子役が見つからなかったんですって。



読み進むと

『まあこんな内容だったっけ?」とまるで初めて読むような気がしました。

ストーリーなんて忘れていて覚えていたのはやっぱり文の短さだけでした。


でもあらためて読むとメチャクチャ凄い話です。


え、ホンマかいな。


この子達これでいいの?


なんていろいろ興味深いお話なんです。


この短い文章で、複雑な奥深い心情を実にドライに表現されています。


今思えば本当に映画的。


一つの章は映画的な幾つかの場面で構成されています。


巧みな文章と構成力が感じられ感嘆出来る作品です。

一気に読ませられますよ。


作品はアゴタ・クリストフの「悪道日記」


今年映画化の作品ですからDVDも出ているはずです。


ユーチューブなら短いCMを見る事も出来ます。

「悪道日記」

あらためて凄い作品でした。




























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