香り

みなさん、

読者の皆さん。

もしかして私が以前書いた、金木犀の花をオイル漬けにした話、

覚えておられるでしょうか？

そんな他人の話を覚えているわけがないでしょう。

と思うのでもう一度お話しします。



わずかに摘んだ金木犀の花の香りを抽出するために

小さな瓶にオイル漬けしました。

三ヶ月ほど前のことです。

まだ家人が病院にいる頃のことで、

隙間時間を見つけて摘んだほんのわずかな花の量なので

五十ミリグラムの小さな瓶に一瓶作っただけでした。

時々木の箸でかき混ぜた時にその先に残ったオイルを試して来ました。

少しずつ香りがついて来て今三ヶ月。

花の香りは

とてもあの有名な金木犀の香りとはいきません。

どうしてかしら？

多分花の量が足りないのだと思います。

金木犀の花はとても小さくて

ひとつの花が五ミリくらい、

それがいっぱい集まってあの香りを出しているようです。

ひとつずつの花はもっと優しい香りであって、

みんながみんなあんなに強いわけじゃない。

でも一本の木にいくつも花が咲いて、

もしくは優しい香りが生きたまま重なり合って

別の香りを生み出しているのかもしれません。

とにかく、

私が抽出した金木犀のわずかなは量の花が醸し出した香りは

とても優しく、

とてもいい香りなのです。

全くオリジナルな香りでしょうね。

世界に一つしかない香りかもしれません。


オイルは一番匂いの少ないグレープシードオイルを使いました。

さっきも箸でかき回したそのあとに

先っぽについたオイルを手の甲に塗ってみました。

瓶からはさほど感じない金木犀の香りが

ほんの少し手に塗っただけなのに、

匂いを嗅ぐとその奥にはっきりと金木犀の香りを感じます。

すごくいい香り。

誰も知らない私だけの香りができました。

これは素晴らしい。

病みつきになりそうな香りです。

お金の入る日

今日は寝坊しました。

昨日まで搬入の準備に追われていたので自分なりに神経を使っていたのでしょうね。

のんびりと目覚めて遅い朝食をとる頃には

すっかりいいお天気になっていてこの部屋はとても暖かいです。

冬の南向きの部屋って

大変居心地の良いスーペースなのです。

外はあんなに寒いのに

ここはあったかーい。

ストーブなしでもよ。


私の後ろでは猫が高いびきで寝ています。

スースーっとあの子の寝息

小さな部屋に響いている昼下がり。

お日様ポカポカいい気持ち。


鼻歌交じりな午後のいい時間、とても気分がいいのです。

今日は年金の支給日と重なって

一年一度のスモールビジネスでの収益の入金の知らせがありました。


一年に一度ですがこの時期の入金なので我が家としては大変助かっています。


これで正月の餅が買えますわ、ってほどの額ですけどね。

海外旅行にでも行けるほどになったら嬉しいわ。


年金も金額は本当に微々たるものですが、

感謝して受け取っています。

ありがたいですよ。


今日は風もなく本当に良い冬日和。

太平洋側の冬はこうでなくっちゃ、と胸を張りたくなる美しい空が広がっています。

私が住んでいる場所は

日本列島の真ん中辺。

いつも空を見ていると

この辺りが太平洋側の気候と日本海側の気候との狭間であることがよくわかります。

どちらの勢力が強いかで天気が変わるので自然の見せてくれるドラマを

楽しむことができるのです。

今日みたいなお天気だと、

「ふふ、今日は太平洋側の傘下だな、いいぞいいぞ」

みたいな気持ちになったりね。

このまま続け、なんて祈っているといきなり北風が吹いて来て

「負けてはおらじ・・・・」と冬の寒気が北から押し寄せて来たりするのです。

台風の時は

生暖かい風が西南から押し風が吹いてくるのをはっきりと感じられます。

空気がムーっと蒸し暑くなって、嵐が近づいてくるのを待つ気分。

ちょっとエキサイトな気分です。


ね、

のんびりしている時って、大抵お天気のことを考えている私です。


けれどもまた

次の働け指令が出ています。

クリスマス前までに仕上げる仕事が入りました。


しばらく開店休業だった本業が

また少しずつ動き出した気がします。

これを機会に

エンジンかかるといいですね。

休んでばかりはいられないようです。

来る年はさていかなることと相成りましょうか。


懐がちょっと温まっただけでご機嫌な資本主義の子情けない、とほほ