こんにちは😃
山里は昨夜からの雨が降ったり止んだりです。
さて、読者の皆さんにはどう思われるかわかりませんが、
私の趣味の一つに読書がありますが、
古典文学愛好家、とも言えるでしょうか。
現代作家の本はここ二十年ほとんど読んでいません。
その私が今興味を持った本は、と言えばもちろんアレ、
カミュの「ペスト」です。
近所の図書館に頼んであったのが昨日手元に届きました。
わたしのまえにね、読んでいた人がいますの。
ちょっと感想を伺いたいところですが
誰だかわかりません。
まだ読み始めたところですが、
奇妙なネズミの病気の話から始まって、今は人間が次次と奇妙な病気にかかって死に始めたところです。
その中にこんなフレーズが出てきました。
「天災というものは実際ザラにあることなのに、そいつがいざ自分の頭上に降りかかってきたときは、容易にそれが天災とは信じられない」
またこう言ってます。
戦争も天災も過去にいくらでもあった、でも実際それがやってくる時、人々は全く無用意であった、とね。
ま、天災は忘れた頃にやってくるってことでしょうね。
その上、市民は自分のことしか考えない人間中心主義だから
彼らは天災というものを信じなかった、
それ故に天災は非現実的なもの、いつか過ぎ去る悪夢と同じだと考えました。
でも悪夢から悪夢へと人間の方が過ぎ去っていくことになり、それも人間中心主義者から消えていきました。
用心していなかったからです。
ヒェー怖いですね。
用心していないと消え去る運命なんですね。
医学のことを考えれば今より死の確率はずっと高いはず。
それにしても読み進めていくとその描写があまりにも現代のコロナ騒動に似ていて、
ソワソワした気分になります。
この人間中心主義に関するページを
皆さんに読んで聞かせたいくらいです。
まさに現代に通じる分析
残念なのは訳ですね。
文庫本は読者を想定して口調を柔らかくしたような文体にしていることが多いです。
つまり文庫本の読者は若者、
その世代に受けるような翻訳語を使ったりして、原本の文学性を無視している様なのがあり
残念に思ってます。
この文庫本の訳者も結構意味を理解せずに言葉だけを訳しているように感じる箇所が
幾つか有ります。
仕方がないけど
別の役者のものもまた探して見るつもりです。
市民は謙虚な心を忘れていた、天災は来ないと思って事が起こっても取引を続けていた、
意見を言ったり、旅行の準備をしたり
自分たちには全てが可能なはずだと信じていました。
皆自由であると、信じていました。
自由を奪うものなんてあるはずがない、とね。
で、す、が
それはあったんです。
天災は人々から自由を奪うものなのでした。
医者のリウーさんが主人公の一人です。
いや、コレ面白いです。
ハマりそう。
昨日の動画を見ても、
コレは天災に違いないと思えてきました。
さ、先に読み進もう☆