土のおはなし
やきものをやるには、まず土が無くてはなりません。
○○焼きと言われる窯元では、その土地の土を活かしたやきものが行われ、
柿右衛門のように、一子相伝で引き継がれた独自の採土場を持つ窯元もあります。
柿右衛門は正確に言うと陶土ではなく磁土ですが、その独特の黄色がかった磁土は
あの柿右衛門の赤色を引き立たせる、欠かせない要素だそうです。
私達のように趣味で陶芸を楽しむ者の多くは、陶芸材料店から粘土を購入しています。
ひと包み20キロ
白・赤・黒・キメの細かいもの・石の混ざったザラついたもの・・・・
多様な土の中から、数種類を用意しています。
そして、それを単体で使うだけでなく、焼きあがりをイメージして
色々と混ぜて使ったりしています。
工房が休みの今日は、少しだけ時間をとって、粘土の準備を行いました。
3種類の土を量って小さく切り分け、それぞれの塊を混ぜて
さらに全体をようく練って、ビニール袋に入れてしばらく寝かせます。
この作業をしただけで、額から汗がぽたぽた・・・・・・
粘土を練るには、タオルの鉢巻きが欠かせない季節になりました。