工房 手土手 やきもの暮らし

土に触れ、土と戯れる日々の記憶
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プレート皿

2011-08-14 09:54:58 | 日記

                   8月14日 

お盆休み。

工房も夏休み中で、我が家には友人や親類の来客が遊びに来ています。

庭には、ほおずきの赤い実が色づいていました。

それをカットして、玄関に飾ってみることに。

         

以前作ったプレート皿を台にしてみました。

ほぼ平らなプレート皿は、使い勝手がどうなのかと思っていたので、

これまであまり作ったことはありませんでした。

このシリーズで少し作ってみたのですが、思っていたよりも便利に使っています。

そしてこんなふうに、陶人形や季節の小物を飾る台としても重宝しています。

黒泥をベースにした土に線刻をして、白化粧を象嵌。

平らな皿は、反りが出ないように細心の注意を払う必要があります。

たたらを作る時、成形する時、乾燥させる時・・・

厚さのある場合は本焼きで戻ることもありますが、薄く作った皿は、窯から出てくるまで油断できません。

もっと薄いプレート皿にも、挑戦してみようかな。


熱中症にご用心

2011-08-12 13:09:43 | 日記

                 8月12日 

連日の猛暑。

テレビでも熱中症にならないように注意しましょう・・・・・と、繰り返し放送しています。

そんな中、昨日の午後1時過ぎのこと。

77歳と84歳の両親が留守番している我が家に帰ってみると、

クーラーをかけているのに、なんだか冷えが悪いような・・・

何時からクーラーをつけているのかと聞くと、12時くらいから・・との返事。

今日はすごく熱いから、あんまり冷えないみたいだと言って、昼寝を始めました。

 

どうも納得できない私は、一応フィルターを掃除して様子を見ていましたが、

一緒にいた犬も舌を出して暑そうにしています。

室内の温度計を見ると33度。

おかしいんじゃない?

そうだね、温度計が壊れたのかね?

・・・・・いやいや、そうじゃなくて、クーラーが壊れたんじゃない?

 

そんな会話の後、部屋の外に出ると廊下の方が涼しい。

急いで修理を依頼し、今日の午前中、無事に機能回復しました。

 

部屋の中で熱中症。テレビでは聞いていたけれど、我家でも危ないところでした。

お年寄りだけで住んでいるお宅では、こんな事もあるかもしれません。

本当に気温の低い涼しい状態を作れているか・・・それを気遣ってあげる必要があるかもしれませんね。

 


ミニ花器

2011-08-09 21:57:22 | 日記

                     8月9日 

立秋になったとたん、厳しい残暑です。

この暑さだと生花の持ちが悪く、数日で傷んできてしまいます。

そんな時に活躍している花器がこちら。

       

高さ5センチ弱。花首だけのアレンジも可能です。

カーブは、どちらを表にしてもOKです。

今日も先週活けた花が傷んできたので、綺麗な花だけを選んでアレンジしてみました。

   

こんな楽しみ方も、手作りの花器ならではかな。


ハッスル展

2011-08-08 22:03:03 | 日記

 知人から、作品展の案内状が届きました。

      

ハッスル会というのは、県立小田原城北高校の先生と、OBによる美術愛好グループです。

毎年学校が夏休み中の8月半ば、小田原で開催されています。

今年は  8月18日(木)~22日(月)

小田原のアオキ画廊で開催されます。

作品は、油絵・水彩・版画・陶芸・彫刻・ステンドグラスとバラエティーにとんでいて、楽しい作品展です。

私の知人は、退職後にステンドグラスの教室も始められています。

今年はどんな作品が見られるか、とても楽しみです。

 


夏休み

2011-08-06 09:00:02 | 日記

ただいま工房は夏休み。

そんな中、弟夫婦からランチの招待を受けました。

場所は銀座久兵衛

お正月の初荷の本マグロを競り落とすニュースでも話題になる名店です。

普段はとても敷居が高く、行くことはないと思っていましたが、ありがたく招待を受けました。

夜はとても無理・・・でも、ランチならどうにか手が届く感じです。

ビルの4階にはロビーがあり、魯山人の陶器や絵が展示されているミニギャラリーにもなっています。

鮨屋さんらしく、まな板皿が3枚。

   

織部の絵は、やっぱり自由でおおらかな感じが似合いますね。

   

   

織部のこの皿の真ん中左寄りには、描き落としのコオロギが潜んでいました。

見えるでしょうか?

   

そして、酒器や灰皿と思しき作品も。

    

灯篭作りで透かし彫りをしている私には、気になる作品もありました。 

        

もちろん食事の食器に出てくるわけではありませんが、目の保養になりました。

(夜には魯山人の名のついたコースもあるので、そちらは出は魯山人の器が使われるのでしょうか?)

そして当然のことながら、お鮨はとても美味しく頂きました。

カウンターで板前さんの手技を見るのも楽しく、会話を楽しみながらゆっくりと堪能しました。

また連れてってくれないかなぁ・・・

 


責任重大

2011-08-05 15:11:16 | 日記

             8月5日

先日相馬焼の窯元、長橋さんが轆轤で挽いてくれた作品。

そのままでは作品にならないので、代わりに削りの作業をしました。

       

大皿や鶴首は、もうすこし高台の大きさを小さくした方がいいかな・・・?

高台のサイズを確認しておけばよかったなぁ・・・と、迷いながらも削ってみました。

他の方が作った作品は、どんなイメージで作ったのかが分からないので、

もしかしたらイメージが違うのではないかと、ちょっと心配です。

少なくとも穴をあけたりしないように・・・失敗は許されないな・・・

まだ一番大きな壺の仕上げはこれから。

責任重大です。


窯出し 2

2011-08-04 20:26:11 | 日記

昨日に続いて作品のご紹介です。

     

なまこ釉をかけた青い鉢と楊枝入れ。

右の鉢は撥水剤を塗ったところに白いツブツブの模様ができています。

     

こちら可愛い動物と花器。

犬のついているのは穴のあいた鉢と受け皿のセット。

かえるも落ち着いた緑に可愛い目元がチャーミング。

     

カラフルな丸い作品は、オルゴールの土台。

陶人形のIさんの作品です。

これに人形を乗せて、こんな可愛いオルゴールになります。

            

この後すぐに素焼きに入りました。

大きな作品もあるので、あと一度で全部入りきるかなぁ・・・?


窯出し

2011-08-03 17:35:59 | 日記

                  8月3日 

只今工房は夏休み中ですが、この間に本焼きを1回、素焼きを2回できれば・・・と思っています。

とりあえず今日は本焼きの窯出し。

今回の作品を少しご紹介しましょう。

      

龍の鉢は、黄いらほを薄くかけてあります。

かぶとも同じ釉薬。七福神の乗った龍は、青いらほ。今回は少しコバルトの量を増やしてみました。

   

ルリの青さがポイントのカップと花器。

右の二つには、紫釉がかかっています。

         

黒い土で作った花器は、ほとんど焼き締め。

手前の小鉢は、白萩とルリの重ねがけを試してみました。

    

上の小鉢と色違い。この釉薬は何をかけたのかなぁ・・・?

絵具で絵付けした鉢と青萩の鉢。

手前の鉢の中は乳白マット。奥の乳白をかけたものとでは、白さに違いがありますね。


相馬焼

2011-08-01 21:37:44 | 日記

                相馬焼のお話 

先日特別講習を実施してくださった長橋さんは、福島県大堀相馬焼の窯元さんです。

その時、相馬焼の歴史や特徴についてのお話を伺いました。

東北には各地に伝統工芸と言われるやきものがあります。

そのどれもが、もとは相馬焼で修業した陶工さんたちが各地で窯を開いたと言われているそうです。

東北で最も古いやきものというわけです。

その相馬焼の始まりは、京都の野々村仁清に師事した方だそうです。

京都で学んだやきものの知識と技術を持って、東北の地に窯を開いた。

それが相馬焼の始まり。

土は良質の粘土が出ていたそうですが、現在はその場所が国有地となり採掘することができなくなっているとか。

そのため、以前の土の成分を分析し、それと同じになるようにブレンドした土を使用しているそうです。

そして釉薬。

それは、相馬の山の頂上にある岩石を使うそうで、その岩石は他に何も入れなくても良い釉薬になる

貴重なものだそうです。

 低い、取りやすいところにあれば楽なんだけど、天のいたずらか一番高いところにあるんだよ。

一度取りに行くと、誰もがもう行きたくないというくらいなんだよ。

そう長橋さんはお話しされていました。

そんな歴史と守り続けられてきた技術や資源も、避難している現在では遠くから見守り待つことしかできません。

一日も早くいつもの暮らしが戻りますように。

被災された誰もが、そして日本中の誰もが、そう願っています。